こちらの記事の翻訳です。(勝手に動画が再生されます。この記事を書いた人かな?言ってる内容は女子の話が中心ですね!)
協力関係の大変革:トゥトベリーゼの下で何が日本のスターを待っているのか
トゥトベリーゼのためにモスクワ郊外へ:日本の天才宇野昌磨がロシアへやって来た
エリヴィラ・オンダル
有名な日本のフィギュアスケーターで、平昌オリンピック銀メダリストの宇野昌磨が、エテリ・トゥトベリーゼとのトレーニングのために、モスクワ郊外へやって来ました。≪Gazeta.Ru≫は、なぜ不器用で愛すべき日本人が最も厳格なロシアのコーチの下へ体験合宿に来て試すことを決意したのか、そしてなぜ彼女はこれを承諾したのかをお話しします。
出来事:有名な日本のフィギュアスケーター宇野昌磨はモスクワ郊外のノヴォゴルスクにあるスポーツ拠点にやって来ました。そこでは既にエテリ・トゥトベリーゼのコーチングスタッフの指導の下練習が始まっています。
ジュニアのダニイル・サムソノフは憧れの人との写真を投稿し、最終的に人々にこれが作り話ではないことを納得させました。今まで一度も長い間故郷の日本を離れたことがなく、5歳からずっと同じコーチの指導で練習してきた平昌の銀メダリストは、本当にグローバルな変化を決断し、ロシアにやって来たのです。
もちろん、夏季合宿への訪問はまだ長期的な協力の合意に達したわけではないということをあらかじめ説明する必要があります。
5月に宇野は既に夏に3つの別の場所に合宿にいくつもりだということを伝えていました。
彼はその場所の雰囲気を感じるためにまずいろいろな場所で練習し、その後自分の新指導者についての決定をしたいと考えています。昌磨は次のシーズンに向けてだけのコーチを見つけるという可能性も除外さえしていません。
宇野が今のところトゥトベリーゼとの継続的な協力に同意していないのは、新シーズンの彼のプログラムがカナダの振付師、シェイ=リーン・ボーンとデヴィット・ウィルソンになるという事実が物語っています。トゥトベリーゼの生徒の常任振付師はダニイル・グレイヘンガウスですが、彼はまだ仕事をもらっていません。
しかしながら、もしまさに今、2018年のオリンピックで天才的羽生結弦に負けただけの選手がモスクワ郊外にいてエテリの指導を受けているなら誰が興味をもっているのでしょうか?
もしこの協力関係が結果として1年だけでも決まったとしたら、これはオフシーズンの一大センセーションになります。
何のためにこれが昌磨に必要だったのか
以前のコーチングスタッフと一緒にこの才能ある日本人は自分の限界に達しました。彼は、世界選手権で2度、そして平昌オリンピックでも銀メダルを獲得しており、これは多くの選手にとってみれば素晴らしい結果です。しかし宇野は主要大会での金に向けて次の一歩を踏み出す時です。
今のところ、昌磨が一位になった四大陸選手権が最も意味のある出発点です。
これは2度のオリンピックチャンピオンである羽生結弦と才能の点で匹敵するこの選手が持っているべき結果ではないのは明らかです。
さらに最近は、彼の技術力が低下してきています。2018-2019年シーズン、昌磨はルッツの深刻な問題のため、四回転だけでなく三回転でさえ跳ぶのをやめてしまいました。
比較のために:先ほどの、トゥトベリーゼのグループの13歳のジュニア選手、サムソノフは安定した4回転ルッツを跳んでいて、その上彼はエテリのコーチングメソッドによりほんの数か月でこれをマスターしたのです。
宇野がロシアの専門家との協力について考え始めたことは驚くべきことではありません。
最も難しいルッツの他に、彼は素晴らしい四回転フリップまでも不調に陥りました。このジャンプを試合でクリーンに決めることに成功した史上初のスケータだというのに。2019年の世界選手権では、ショートでもフリーでも、昌磨はこの≪クワド≫を回転不足の半回転で披露してしまい、どちらも4点以上失いました。
同じ問題が四回転サルコウにもシーズンを通して見受けられました。いつも回転不足でほぼ4点引かれていました。
これらの≪クワド≫の他に、宇野は四回転ループも持っていますが、世界選手権では跳ぼうとさえしませんでした。こちらもそんなに簡単にはいかないようです。幾分悪くはなかったのは四回転トウループだけです。宇野はこれに関してはシーズンの終わりにはトリプルアクセルとのコンビネーションにさえ着手しています。
しかしながら、安定した≪クワド≫が一種類だけというのはこのレベルの選手にとってはおかしくさえ聞こえます。
この日本人の前の指導者たちはこの問題をどう克服すればいいのかを明らかに知りませんでした。ジャンプの修正のために、宇野はアメリカの技術専門家アレクサンドル・ウリアシェフの下へ行っていました。一時的にこれは助けになりましたが、継続して結果を残すにはこのような指導者といつも一緒に練習する必要があるように思えます。
トゥトベリーゼはまさに安定性を教えることができる人です。もしこのスケーターに怪我もなく、昨シーズンのアリーナ・ザギトワのように過渡期に関係した大問題を抱えていなければ、彼はほぼすべてを理想的に演じることができるでしょう。
このことはこのロシア人コーチのすべての成功した生徒たちが実証しています。次シーズンからシニアに上がる天才的なジュニア女子たち、アレクサンドラ・トゥルソワ、アンナ・シェルバコワ、そしてアリョーナ・コストルナヤ。19歳のエリザベート・トゥルシンバエワ、有望なジュニア男子のサムソノフ。
その他に、(昨シーズン)最後の世界選手権でザギトワと成し遂げたように、トゥトベリーゼは明らかにスケーターを集中させ結果を求めさせる才能があります。大きな身体的、精神的な問題を抱えていたにも関わらず、この大会でこのロシア女子は金メダルを獲得しました。これは昌磨に足りない特徴の一つです。
樋口美穂子前コーチとの協力の間、彼はトレーニングの始めに自分の気分やジャンプをするかどうか、足が≪動く≫かどうか、など彼がたいてい抱えている精神的状態について伝えていました。これに基づいてコーチは昌磨が快適なように負荷を分散させていました。リンク全体がリラックスしたクリエイティブな雰囲気に満たされていました。
これは、スケーターの芸術的才能を育てるのに役立ちました。最高にクリーンな演技ではない時でさえ、羽生や技術の天才ネイサン・チェンの点数と比べても、演技構成点で高い点数がもらえることは不思議なことではありません。しかし、技術的なことをこんな方法で伸ばすという話になるとかなり問題があります。
ところで、以前何度目かの転倒の後エフゲニア・メドベージェワの足をつかんで彼女を氷の上に転ばせ、≪転がってるのが好きなの?≫と言ったというようなトゥトベリーゼの厳しい態度をここで思い出しましょう。
メドベージェワは、この結果、世界選手権とヨーロッパ選手権では2度のチャンピオンになっており、オリンピックでは2つの銀メダルを獲得しています。昌磨が安定性を手に入れた場合、さらに大きな結果を得ることができるでしょう。
何のためにこれがトゥトベリーゼに必要だったのか
エテリはこのような高いレベルの男子シングル選手のコーチをしたことが一度もありません。女子シングルで獲得できるすべてのメダルを手に入れた後に、コーチが新しい挑戦をしたがるのは論理的です。
今のところ、彼女のグループからシニアに上がった若い男子選手は、アディアン・ピトケーエフやアレクセイ・エロホフのように、怪我のために自分の潜在能力を披露することができていません。モリス・クヴィテラシヴィリは幸いそういった故障はありませんが、才能が足りないように思われます。(モリスにはなんだかみんな辛口)
もちろんジュニアでは天才的なサムソノフが育っていますが、彼はまだシニアに上がるまでに2年もあります。つまり、昌磨は現時点でエテリが自分の男子シングルでの力を試すための大きなチャンスなのです。
その他に、トゥトベリーゼのグループでは競争が重要な役割を果たしていることは秘密ではありません。選手たちはお互いのやっていることを見て遅れないように頑張っています。しかしながら、現在はこの方法は主に女子にだけ有効です。男子にはこのような目標となる選手がいません。昌磨はエテリが受け持つジュニアのための指標になり、グループの全体的なレベルを高める助けとなるかもしれません。
最後に、宇野のコーチになることは、おそらく財政的な観点から有利でしょう。
日本でフィギュアスケートは信じられないくらい人気があり、このスポーツの地元連盟は、大きく期待される選手の一人である彼のコーチに対して、明らかに悪くはない金額の報酬を支払うことができます。
その他に、指導者は普通自分の生徒の広告契約料とショーの出演報酬から手数料を取ります。昌磨ならそれらのどちらも不足はありません。
なぜこれが非常に難しいのか
昌磨は、トゥトベリーゼような厳格なコーチに合う性格かどうかという点から考えると、単純に大変革となる選択肢です。前のコーチの下では彼はとても快適な状況にいて規律は厳しくありませんでした。
エテリのグループではもう朝から足が動かないからと言って自分に簡単な練習を課すことは許されません。
昌磨は一日に3回も食べるほどの肉好きです。このことについては何度もインタビューで話しています。そして彼は全く野菜を食べません。どんな種類でも。以前のコーチたちは彼が好きなものを食べることを容認していて、世間の誰も彼の正確な体重を知りません。
しかしながら、トゥトベリーゼのところではそうはいきません。クリスタルでは毎日体重測定が行われ、必要に応じて選手たちは厳しい食事療法を取ります。
もしエテリが四回転の安定性を手に入れるためには宇野は5キロの減量が必要で野菜の食事療法に切り替えなければならないという結論を出したとしたらどうなるでしょうか?大問題です。
同じように言語の問題があるでしょう。トゥトベリーゼは英語が自由に話せますが、昌磨は話せません。日本語の通訳を通してコミュニケーションを取らなければなりませんが、これでは全くコーチと生徒の間にあるべき関係のレベルではありません。
おそらくまさにこれが原因で、エテリは以前自分のところに外国人選手を呼ぶこと拒否していたのでしょう。あるインタビューで、彼女はそういう場合丁寧に断るために特別に非現実的な額の報酬を要求していると話していました。
しかしながら今、このコーチはとにかく自分のルールを変え、国際舞台に進出する最初のの試みをする決心をしました。
カザフスタンのトゥルシンバエワとジョージアのクヴィテラシヴィリは、彼らが国籍を変更しただけで、元々ロシア人で完璧にロシア語を話せるため、まだこのような協力の価値のある経験と考えることはできません。
トゥトベリーゼの新たな始動から何が起こるのか、そして宇野との長期的な協力が最終的に成り立つのか、私たちはこの夏知ることになるでしょう。
なかなかの長文だった~(+_+)
見直して文章おかしいところは直すかもですが、だいたいこんな感じの内容です。
野菜は食べさせられるのかな…?
ロシア人名の表記について…
いつも悩むんですが、基本的にウィキに載ってる書き方に合わせようかと思ってます。たまに間違えてるかもですが。
発音的にはデュダコフとかもドゥダコフなんだけど、英語表記を読んだんだと考えたらデュダコフでもいいかなあ。
ヤグディンを発音に近い「ヤグジン」って書いたりズーリンを「ジューリン」って書くのも一般的には変なんだろうし。
ただ、納得いかないのが「ピトケーエフ」くん。英語で書いても「Pitkeev」なのに「ピトキーエフ」って!「キ」はいったいどこから出てきたんだー。
最近気になってるのはトゥルソワちゃんの書き方。ТрусоваだからТуктамышева(トゥクタミシェワ)とかТурсынбаева(トゥルシンバエワ)と違って「т(ト)」の後に「у(ウ)」は入らないんだけど日本語で「トルソワ」って書くとどうしても「o(オー)」の音が入っちゃうから「トゥルソワ」の方が発音は近いのかなー。ウィキは「トゥルソワ」になってるみたいですね。
コリャダくんも「コリャダー」で「ダ」にアクセントがあるから「コリヤダ」ではなくて「コリャダ」と書きたい派なんだけどウィキは「コリヤダ」になってるみたいでどうしよう。