ただのフィギュアスケートファンのロシア語翻訳

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樹くん発信の「ヘトヘト昌磨くん」についての記事

↓こちらの記事の翻訳です。動画が再生されます。(また内容関係ないやつ。)

www.gazeta.ru

昌磨くん


≪死ぬほどヘトヘト≫:トゥトベリーゼはどんな風に日本人を追い立てているのか

あまり食べられないし死ぬほどヘトヘト:宇野昌磨はどうロシアに慣れるのか

エフゲニー・アジンツォフ(←アジンツォフさんだ!)

 

日本のフィギュアスケーター宇野昌磨は既に数週間ノヴォゴルスクの拠点でロシアの専門家のエテリ・トゥトベリーゼのグループで練習しています。≪クリスタル≫の他の選手たちは彼の来訪に大喜びですが、彼自身は食事に苦しみ練習でヘトヘトになっています。≪Gazeta.Ru≫は、2度の世界選手権銀メダリストがどうロシアに慣れるのかについてお話します。

ロシアのコーチ、エテリ・トゥトベリーゼのチームは、この夏、日本の男子シングル選手の宇野昌磨がノヴォゴルスクの夏季合宿にやって来るというニュースで世間を騒がせました。2度の世界選手権銀メダリストは、山田満知子、樋口美穂子両コーチとの師弟関係の解消を発表しています。

彼は自分の力を今まで行ったことがないヨーロッパで試してみる決断しました。そしてその最初の地はロシアでした。彼は既に数週間トゥトベリーゼの下で練習しています。まだ練習は大変なようです。

≪クリスタル≫のスケーターたちは宇野の存在にインスピレーションを感じています。やはり日本のスターですから。おそらくトゥトベリーゼのグループの全ての選手がこの有名選手と写真を撮ったのではないでしょうか。ところで、SNSでは昌磨がマネキンみたいに写っている写真のことを少し面白がっていました。言い換えると、彼の表情はとても楽しそうという風には見えませんでした。

率直に言って、このことに関して原因はありません。平昌オリンピック銀メダリストの弟の宇野樹は、定期的に昌磨について自身のツイッターに書いており、彼がモスクワでほとんど何も食べていないことが明らかになりました。おそらく、彼はロシア料理に慣れていないのでしょうが、これは大きな問題ではありません。トゥトベリーゼの所で行われるようなきつい練習を宇野はこれまで知りません。そのため全ての写真や動画で彼は単に謙虚なだけではなく本当にヘトヘトに見えます。(…そう見えましたか?あんまりそんな感じに見えなかったけど。)

≪昌磨はロシアで毎日死ぬほどヘトヘトになっていると聞きました。やはり食べられないようです。何を食べているんだろう?≫

と、宇野樹は書いています。

(樹くんが書いていた文章とは若干違う感じですね。「死ぬほど」って強調されてる…😅)

しかし、疲れさせる練習は自分の成果になります。例えば、若きクワド女王、アレクサンドラ・トゥルソワは、SBSクリムキンという自分のすごい技を彼に教えました。(出た!この勘違い!そのうちトゥルソワちゃんがインタビューとかで聞かれたら正しい情報になるかな~?)彼女がインスタグラムで公表した動画は本当に印象的です。

昌磨は適応期間を既に克服したと推察しなければなりません。とりわけオリンピックチャンピオンのアリーナ・ザギトワといったシニア選手たちが練習に加わったときに特にそう感じます。

彼女とモリス・クヴィテラシヴィリは、ウシャンカを被らせた宇野と一緒に≪軍隊風の≫自撮り写真でさえ撮っています。

結局これが彼が笑っている貴重な写真の一つです。

ところで、ロシアでは昌磨はすでにセミョーン・アジンツォフというあだ名をもらっています。

多くの人がШомаとСемаのどちらが正しいのかこれまで知りませんでしたが、どうやらロシア語を話す選手たちはやはり二番目の言い方を選んでいるようです。(日本語の「しょ」に近いのは「Шо」のような気がしますが。)現在は宇野がボルシチを食べている写真を待つことが残っているだけです。それか、いろんな所で彼の日本のファンたちにいつもたくさん供給されている昌磨の習慣の寝ているところの写真ですが、これはロシアの人たちには気に入られるでしょうか?

彼は今のところトゥトベリーゼと何の契約も結んでいないということを思い出しましょう。長年指導を受けたコーチと別れた後、彼は今のところ自分でも決めていない新しい指導者の名前をまだ発表していません。今後彼は別の専門家たちの合宿に行き、その後に新シーズンへの十分な準備を本当に始めます。しかし遅くはないでようか?昌磨は既にグランプリシリーズ出場指定を受けています。彼は11月1日~3日のフランス大会に出場し、2週間後にはもうロシアにやって来ます。

しかし、もし宇野と≪クリスタル≫との契約がそれでも成立した場合、歴史的なことになります。

トゥトベリーゼは二人のオリンピックチャンピオンを育て、フィギュアスケート界の発展傾向を暗示していますが、同時に経歴中一度も外国人を指導したことはありません。国際的レベルに進出することはおそらく彼女の経歴の次の段階になるでしょう。そのため、昌磨との長期的な協力関係に彼女は興味があるに違いありません。

もし故郷の暖かい日本からすぐにトゥトベリーゼの下に行くと決めたのならば、宇野自身は昨シーズンの後退のあと楽な道を進むことはありません。ロシアのコーチ、インナ・ゴンチャレンコの意見によると、これは彼が自分の競技人生を変えるための決断と覚悟を表しているということです。全て差し迫った北京オリンピックで勝利する可能性に賭けるためです。

≪問題に突き当たっても、宇野は全世界に自身の心理的難しさについて語り競技を休むことも、周囲の誤解でプロの"セップク"("ハラキリ"と同じ意味-≪Gazeta.Ru≫)をすると脅すことも、自分でルールを決めてコーチと一緒に遊ぶこともあるカナダの微笑むブライアン・オーサーのところへ行くこともなく、厳格なスクールと北京の金に望みをかけて、彼はエテリの微笑みの元へ向かう決意をしました。≫

-≪リア・ノーヴァスチ≫のゴンチャレンコの言葉の引用。

彼がこの夏、継続的で苦しい練習を選び、アイスショーの出演を断ったことに驚くことは何もありません。シーズンの終わりには、彼は実際に試合で金が予測されるスケーターであることをやめ、羽生結弦を王座から引きずり下ろす見込みを捨てました。トゥトベリーゼにとってもこれは新たな挑戦であるため、昌磨が合宿にやって来るという十分に価値のある移籍への準備を許可しないわけにはいきません。


ロシア語の表現って若干大げさというか日本語にするとすごいのが多いですよね。「宇宙的」とかよく使ってますね。「ヘトヘト」も「死ぬほどヘトヘト」というのが普通なのかな…?

 

訳についてですが、他の記事も含めて昌磨くんのことを「日本人」とか「選手」って書いてたり、エテリのことを「専門家」って書いてたり、トゥルソワちゃんのことを「トゥトベリーゼの生徒」って書いてたり、他にも原文では色々言い方が違うんですが、日本語にするとなんとなく変な感じなところは「彼」とか「彼女」とか適当に言い換えちゃってますのでご了承下さい <(_ _)>

たぶんロシアのみなさんは同じ表現を使いたくないんだろうな~。私が昔ロシア語の弁論大会に出た時、原稿の添削をロシア人の教授にお願いしたら原型をとどめない程に単語を変えまくられたのを思い出します😅 果たしてあれは私が書いたものと言っていいもんだったんだろうか(謎)。