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ミーシン先生の本より、トリノ - 計画された勝利7

のつづきです。


 試合の前日、私たちはトリノオリンピックのトレーニングリンクへ行きました。ジェーニャは練習を始めました。3、4分後、トリプルアクセルを跳び、それから不可欠な4回転トウループを(複数)跳びました。この時、ジョニー・ウィアーが練習にやって来てフェンスの外に立っていました。ジェーニャは勢いよく滑り、4回転トウループと3回転ループのコンビネーションを驚くべき出来栄えで跳びました。衝撃を受けたウィアーは一言だけ発しました。≪Awesome...(すごい…)≫

  私たちの第一の課題は極めて明確に言い表すことができました。ライバルたちを最大限の点数で引き離すためにショートプログラムでは何の感情も出さずに演技する。そしてどんな場合でも気を緩めない。フリーの前私は彼にこう言いました。≪ジェーニャ、ステップまで、全ての重要な要素が終わるまでは感情を出してはいけない。ジャンプ、ジャンプ、そしてジャンプ。≫ そして彼はこう答えました。≪ステップが終わってもです。全てが終わった後にだけ解放されましょう。≫

 この勝利はジェーニャと私にとって大きな褒美になりました。4年間、プルシェンコと私は責任ある重大な仕事をしてきました。私たちと一緒に友人たちがいました。まず第一に素晴らしいダヴィド・アヴドゥイシュ。彼の援助は多方面に渡っていました。振付、ウォーミングアップ、衣装。妙技の源泉にはエフゲニーの中に素晴らしい感覚だけではなく人間的なやさしさを形作った人がいました。この人物の名はエフゲニー・セレジュニコフ。そしてもちろんエドヴァルド・スミルノフ教授の名前に触れないわけにはいきません。彼は経験ある芸術家として、ぼんやりとした輪郭からイメージを作ります。そして、私たちの努力は大成功に終わりました!

プル


トリノ編はこれで終わりです。

つづき → バンクーバー - 歴史のジグザグ1

この後、バンクーバー→ソチと続きます。(あと22ページくらい?)そのうちまた!

プルの4T-3Lo見たかったな😆

そういえば、今日はミーシン先生のお誕生日ですね。おめでとうございます✨🎂✨

 

そしてもうすぐ世界選手権ですが無事開催されますように🙏