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プルシェンコ:女子フィギュアの躍進について

この記事の長いバージョンです。6/13日に出てたものです。

www.sport-express.ru


トゥルソワは新しい4回転を習得した。プルシェンコ - 女子フィギュアの躍進について

ドミトリー・クズネツォフ

キスロヴォツクで声高に合宿を始めた以前同じグループだった選手からのコストルナヤとシェルバコワにとっては悪いニュース。

ノヴォゴルスクとキスロヴォツクでの国内トップスケーターたちの合宿が始まってから2週間が経ちました。結果は既に非常に印象的です。アリョーナ・コストルナヤとアンナ・シェルバコワは3回転を取り戻し、4回転に近づきつつあります。ヨーロッパチャンピオンのドミトリー・アリエフは氷に出てすぐに4回転を跳びました。これらのこと全ては、SNSで隔離中にロシアのスケーターたちが秘密のトレーニングをしていたのではないかという声が上がるほど衝撃的でした。

情報の空白は、スケーターたちが合宿にいる間、また、現在の伝染病学的状況ではやむを得ません。私たちは誰がどれだけ練習しているのかということだけではなく、誰がどんな風にジャンプに成功したのか、それぞれの選手のトレーニングプランがどんなものなのかも知りません。エフゲニー・プルシェンコの生徒の一人、ヴェロニカ・ジリナは、ポモリエの気候のおかげでパンデミックの最中もきちんと氷上トレーニングができていました。地元の沼で。

フィギュアスケートの公開トレーニングはほとんどありませんし、チャンネル1に全てを撮影させているわけでもありません。しかし、合宿が始まってすぐ最も活発だったのはアレクサンドラ・トゥルソワでした。彼女はインタビューにも答え、4回転ジャンプも素早く回復しました。まず動画で見せたのは4回転ルッツでした。トゥルソワはシェルバコワより早くルッツを見せました。

今日の≪Sport Express≫との対談で、彼女の指導者のエフゲニー・プルシェンコは、ロシアンロケットが既に1種や4種の4回転だけではなく5種の4回転を跳んでいると話しました。

- 私たちはとても順調に回復しています。サーシャ[トゥルソワ]は既に全ての4回転を跳んでいますし、新しい4回転、ループを跳んだという小さな秘密を明かすことさえできます。バランスの取れた素晴らしいチームができました。セルゲイ・ロザノフは優れた専門家で、とても賢いアイデアマンで、自分のアイデアを出してくれます。私たちはすぐに仲良くなり、私たちの選手たちと一緒に彼と肩を並べて歩けることを嬉しく思っています。ドミトリー・ミハイロフも、技術面でもスケーティングの面でも素晴らしいです。私たちは今3人で仕事をしています。全てが計画通りに進んでいます。悪いことが起きませんように。そう、子どもたちにとって長い休みは簡単な事ではありませんでした。まず全ての足、筋肉が苦しみ悶えていました。でも今はもうほとんどのみんなが良いコンディションになり、失くしたものを取り戻しました。私たちの所には氷がとてもたくさんあります。

と、オリンピックチャンピオンは話しました。

動画はまだない

もしトゥルソワが実際に新シーズン5種のクワドを入れるなら、それはライバルにとって頭痛の種になりますが、それはリャザン出身の15歳が安定している場合に限っての話です。クワドアクセルを習得したとしても転んで着氷してしまったら特別な配当はありません。しかし現在、トゥルソワにはより幅広いジャンプの選択肢があります。もっとも、まずは動画でループを跳んでいるのをすぐに見せて欲しいという希望を言っておきたいと思います。かつてアレクサンドラは、ユ・ヨンの試みをあまり信じていませんでした。ジャンプの動画が出てもまるで大昔のNokiaで撮影したかのように。

批評家たちはプルシェンコの発言を信じないかもしれませんし彼らにはその権利があります。情報の空白に関するのことと同じ話です。フィギュアスケートは、チームが常に見られているサッカーやホッケーよりずっと閉鎖的なスポーツです。いつもの練習では、何百回の中から成功した試みを全部撮ろうとして、何人かのカメラマンがスケーターの後について行っているわけではないということは言えるでしょう。ロザノフのグループは強制的に4回転を回復しただけだという人もいるでしょうが、オリンピックチャンピオンの言葉によれば、振り付けにも回復にも高地につきものの負荷にも注意が払われているということです。

- 拠点が退屈か?私たちにはきちんとやることがあります。プログラム作りや、回復、もちろん、とても多くのフィジカルトレーニングもしています。1日に5回のトレーニングがあります。夜はリハビリ処置です。ここには非常に良いセンター、浴場、マッサージがあります。全て徒歩圏内で、ホテル、自然は素晴らしく、本当に美しいです。1,240メートルの高さは私たちに合っています。私はこの拠点を選んだかいがありました。そして、私たちをまさにこの拠点に来させてくれたことを連盟に感謝しなければなりません。

と、アカデミーの責任者は打ち明けました。

キスロヴォツクはノヴォゴルスクよりも優れている

キスロヴォツクのキャンプは、今エテリ・トゥトベリーゼのグループが準備している素晴らしいモスクワ近郊のキャンプよりも優れているという意見を何度も聞きました。プルシェンコも合宿地選びに満足しています。合宿の成果は冬と来年の春の演技に非常に重要な意味を持つでしょう。

- 選手時代私はここで準備をしました。リンクはありませんでしたが。

と、かつてのスケーターは話します。

- 私が走り回っていた公園が開放されています。そこでうちの選手たちとクロスカントリーをしたいです。でも今の所できません。閉鎖体制で外に出られませんから。今は拠点全体が建て直され、新しいスタジアム、スケートリンク、様々な好みに合ったホールがあります。ここでは無限に感謝できます。スポーツに注意を向けてくれた国の首脳部、スポーツ省、≪ユグ・スポルト≫に。スポーツ業界についての話なら、私たちは今完全に新しい世界に住んでいます。

トゥルソワや他のスケーターたちにとって、新シーズン何の試合が最初になるのかはまだわかりません。グランプリシリーズは国境を開く動きから判断すると、開催されるはずですが、早い時期の試合については国際スケート連盟自体が何もわかっていません。しかしこれは選手たちの練習には影響しません。

- もちろんトレーニングプランやメソッドの公開はしません。公開するのは間違いですし、私たちの秘密です。それが高い成果に繋がることを願っています。しかし、私たちはグランプリシリーズや最初の演技がどこで行われても出場するという予定で練習しています。試合が行われないと思いリラックスしてはいけません。私はISUが試合開催のために全てのことを行うことを願っています。私たちは美しいスケートや強い意志を見せる準備をしています。そしてロシアの旗のために立派に演じられるように。パンデミックがなかったかのように将来の準備をすることが最も正しいやり方です。もし何かが中止になったり延期になったりしたら、その時にその先に目を向け対応します。

と、プルシェンコは締めくくりました。


プル先生がどんどん情報出してくるのでのんびり訳してたらちょっと情報が古くなってしまいました😅