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≪アレクセイ・ミーシンを"時代遅れ"と言うのは本当に下劣です!≫ ファンたちの苦情へのタチアナ・ミーシナの返事

前に訳したこの記事の全文バージョンのようです。少し内容が被ってます。

www.sportsdaily.ru


≪アレクセイ・ミーシンを"時代遅れ"と言うのは本当に下劣です!≫ ファンたちの苦情へのタチアナ・ミーシナの返事

トゥクタミシェワの不運なスピン、ステップ、そしてトリプルアクセル

アレクサンドル・マカロフ

 

タチアナ・ミーシナは、≪ロシアカップ - ロステレコム≫第3戦の前、≪Sports Daily≫のロングインタビューに答えてくれました。彼女の4人の生徒たち:エリザベータ・トゥクタミシェワ、ソフィア・サモドゥロワ、アナスタシア・グリャコワ、そしてミハイル・コリャダは、すぐにソチに行きました。

ソチの試合は≪ミーシン組≫にとって最初の試合になりました。そのため、試合の前にタチアナ・ニコラエヴナにジャッジについて心配していないか尋ねました。なぜなら、最初の2試合でいくつものスキャンダルが起こったからです。ロシアの名誉コーチはこう言いました。≪点数ではなく、みんなのパフォーマンスに集中したい。≫(このインタビューの訳はこちらです。)

残念ながら、ジャッジたちは新たな議論の場を与えました。コリャダは勝ちましたが、トゥクタミシェワは3位に留まりました。

- まず第一に、色々な話がありますが、リーザに向けられた扱いはそれより良いものだと言っておけなければなりません。

と、ミーシナは打ち明けました。

- 偏見のある扱いはありません。彼女に高い点数を付けたくない人や、特別により低く付ける人がいるわけではありません。ミスがあり、ジャッジがそれを見付けた。リーザもこのことで騒いではいませんし、みんなに好意的に接しています。その中には、シェルバコワとウサチョワのようなライバルの女の子たちもいます。彼女がどんな点数を付けられたかは関係ありません。ファンたちの中で、リーザを個人的に知っている人は少ないです。ですから、何らかの正しくない結論を出すことはありません。

- ショートプログラムの結果によると、ジャッジはリーザのステップにレベル2しか付けていませんし、スピンはレベル3です。同じ意見ですか?

- リーザにとってこれは今シーズン最初の公式試合だということを忘れないで下さい。サンクトペテルブルクでは、彼女は転倒後の肩の問題のせいで最後まで試合ができませんでした。その影響は残っていますが、彼女のスピンはずーーっと良くなりました。スピードも柔軟性も。(намногоがнамно-о-огоになってます🤭)でも、1回転足りないだけで終わりです。レベル4ではなくてレベル3になります。これは不注意のせいだったり何らかの別の原因で起こります。例えば、彼女は最も難しいジャンプをプログラムに入れていますから。アレクセイ(ミーシン)と私は、誰もリーザに特別に悪い点を付けていないという意見を持っています。フリープログラムには、身体的な準備不足のためミスがありました。しかし、コンディションは整ってきています。もし全く準備できていなければ、4回転やトリプルアクセルは跳べません。シーズン最初の試合ではこういうことは起こるものです。パンデミックの前も同じでした。グランプリシリーズが始まる前に、2、3回試合に出るようにすれば、主要大会での結果はより高くなります。だから、私たちも次の試合までにこういう手違いがなくなると見込んでいます。

- あなたにファンの一人の意見を読み上げたいと思います。この意見にはかなりたくさんの≪いいね!≫が付いています。つまり多くの人がこう考えているということです。≪ミーシングループの女子は、残念ながら、フィギュアスケートへのアプローチがとても時代遅れです。こういう腕や脚の動き、そして硬い体でも、4、5年前ならメダルが獲れました。でも今、比較する対象があると、それは不十分に見えます。悪く取らないで欲しいのですが、専任の若い振付師兼数学者がチームにいたらいいのですが。≫(こういうこと聞いちゃうんですね💦)

- リーザのプログラムと振付に関しては、私は成功しているように思います。例えば、ショートプログラムは若いイタリア人、(アンナ)カッペリーニが作りました。評価はとても良いです。リーザはまだ最後まで軽快に美しく全てを披露できていないかもしれませんが、プログラムは良いものです。若い振付師の(ユーリ)スメカロフが作ったフリーも同じです。言うまでもなく、回転数は数えなければなりません。このことについて議論するのは難しいです。

- ≪時代遅れのアプローチ≫についてはどうですか?

- 私は自分の夫の妻としてだけではなく言うことができます。なぜなら、アレクセイ・ニコラエヴィチがどれだけ進歩的に考えて働いているか、どんな新しいやり方を使っているかを見ているからです。多くの若者たちは彼から少し学ぶ価値があります。ミーシンを≪時代遅れ≫と呼ぶことは、私には無礼にも思えます。真実ではありません。本当に下劣です!なぜなら、私たちはフィギュアスケートが前進していることを良くわかっているからです。以前は働いているのはコーチと振付師だけでしたが、今は全体がスペシャリストたちのグループです。ダンサーたちも独自にスケーターたちとステップを仕上げています。医者、マッサージ師、心理学者、その他の専門家たちについては言うまでもありません。この点で同意しないというのは難しいでしょう。現在に合っていなければ競争力はありません。私たちは前進しようとがんばっています。批判はいつもありましたし、私たちは怒ってはいません。話を聞いてそれを行っています。

- 主な苦情は、ファンたちの意見によれば、ミーシングループでは専らジャンプに集中していて、ジャンプの入りやスピンやステップについては、まるでだれも考えていないようだということのようです。

- 私たちはもちろん考えていますよ。トリプルアクセルを跳ぶことは、特に女子では、もっと高く評価されるべきです。これはレベルが違います。古いシステムを思い出すと、当時は全ての3回転ジャンプがなければ5.5や5.6以上は出ませんでした。今は別の時代で別の点数です。それでも、私の意見では、うちの女の子たちは向上したと繰り返して言えます。ソーニャ(サモドゥロワ)もスピンが上手くなりました。しかし、ボーナスはまだもらえていません。実際の試合ではそういう追加点がないことはわかっていますが。

- はい。ボーナスはロシアカップだけですね。

- その通りです。でも、やはりこれらのことを練習しなければならないことを、私たちはよくわかっています。そして練習しています。本当にリーザかアレクセイ・ニコラエヴィチが苦情みたいなことを言いましたか?いいえ。リーザはただジェーニャ・プルシェンコに≪ありがとう≫と書いただけです。でもその言葉のせいで、彼女は言いがかりをつけられました。

- プルシェンコはトゥクタミシェワのショートプログラムの点数に賛成しないと公然と言いました。

- アレクセイ・ミーシンの隣で過ごした長年の人生を、ないものと考えるのは難しいことです。彼は彼に向けて決して悪いことを言いません。言うのは感謝だけです。彼はリーザも知っていて、彼女を尊敬しています。それで今回もサポートしてくれました。これは彼の意見です。

- サンクトペテルブルク連盟に新会長が就任しましたが、あなたたちを助けてくれるであろう別の専門家たちを、アレクセイ・ニコラエヴィチのグループに加える必要性についての問題を、彼に投げかける価値はありそうですか?

- いいですね。例えば、私たちのスクールのスタッフにはステップの専門家がいません。振付師は一人います。タチアナ・ニコラエヴナ・プロコフィエワです。アレクセイ・ニコラエヴィチも含めて、自分たちで残りの全てのことを賄わなければなりません。もちろん、多くのことがこの問題に突き当たっています。(アレクサンドル)スチョーピンとは、役者の技術を練習しています。セルゲイ・チョポゾフは、本当に助けてくれるかもしれません。

- あなたのチームには、正社員と呼べる人は何人いらっしゃいますか?

- アレクセイ・ニコラエヴィチ、タチアナ・ニコラエヴナと私、そしてフィジカルトレーニングの専門家です。アルトゥール・ガチンスキーにはジュニアの自分のグループがありますが、私たちは良い関係なので、彼は時々私たちを手伝ってくれますし、私たちも彼を手伝っています。でも彼のグループは独立しています。ダンサーではなくても良いので、ステップの常任の専門家がいるのが理想的です。

- タチアナ・プロコフィエワ一人があまりにも多くのスケーターを受け持っているのではありませんか?

- 彼女は全てこなしています。でも、例えば、彼女は時々自分でプログラムを作らなければなりません。ミーシャ・コリャダにも作りました。

- 彼のショートプログラムはみんなとても気に入っています。

- はい。でもみんなに2つのプログラムは作っていません。そっくりにならないように。タチアナ・ニコラエヴナは素晴らしいです。彼女はとてもたくさん働いています。でも、うちの生徒たちくらいのレベルの選手たちには、個別のアプローチがあるのが理想的です。彼女の仕事が楽になったら良いんですが。

- これからあなたの生徒さんたちには、ミンスクのIce Star 2020がありますね?

- はい。そこにはロシア連盟のアレクサンドル・ゴルシコフ会長も行きます。彼は相談していて、(アレクサンドル・ルカシェンコへの抗議行動による)ミンスクの安全性について知っています。試合は全て市外で行われるので、ミンスク自体に行く必要はないと言っていました。これは国際大会で、私たちにとって有益なものになると考えられました。特に、ジェーニャ・セメネンコには。彼は健康問題のためたくさん休んだので、彼には国際的なポイントがありません。去年彼は世界ジュニアに出場することもできましたが、選考対象にさえなりませんでした。なぜなら国際的なポイントなしでは出場不可能だからです。私たちはこの機会を利用することにしました。