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ミーシン先生の本より、ソチ - 黒海のアイスバーグ5

のつづきです。


 ヨーロッパ選手権への派遣メンバーについての問題を解決するために、連盟の執行委員会が開かれました。私はそれに参加し、いくつかの重大な議論に関係するヨーロッパ選手権に、エフゲニーを参加させないで欲しいと、幹部にお願いしました。コフトゥンのチームは、彼が成功するという自信があり、この大会に彼を出場させることにしました。思い返せば、マキシムの運命は、彼のヨーロッパ選手権への出場を断っていたら、別の結果になったかもしれないと、私は推察できます。この試合で、成り立てのロシアチャンピオンは、再び緊張に対処できませんでした。表彰台に上がることができず、彼はロシアのスケーターの中で、一番悪い順位になってしまいました。ヴォロノフが2位、メンショフが3位でした。

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 コフトゥンは大事な戦いへの準備ができていないことがわかり、ヴォロノフとメンショフは国際的な権威を持っていないこの状況で、候補者プルシェンコがはっきりと現れたのです。

 もう1つのスポーツの原則の変形は、私たちの今は亡きソビエトの伝統的なテストスケートでした。これは、実際、過去に連盟の指導部が、これによってしばしば決定を裏付けた、一種の正統性のガウンでした。フィギュアスケートに精通したあらゆる常識的人間には、誰がこの選手たちの中で最も強いのか、完全に明らかでしたけれども:オリンピックチャンピオンであり、世界のフィギュアスケートの眩い人物か、それまで、そしてソチ以降の人生が示したように、世界のフィギュアスケートのトップ選手と見なされなかった選手たちか?基本的に本当の競争相手が出場していなかったヨーロッパ選手権で4位になったコフトゥンのチャンスを、冷静な判断でどう考察しますか?そして、輝かしいカナダ人たち、強いアメリカ人たち、伝説になった日本人たちがいる世界の大会で、彼にはどんな順位を期待すべきなのでしょうか?


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