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ミーシン先生の本より、ソチ - 黒海のアイスバーグ6

のつづきです。


 テストスケートはどこかの森で行われ、そこには5人の人がいたと考えている人には、私は文句を言うことができます。実際、テストスケートは、全ての連盟の指導者の目前で行われ、フリースケーティングのルールを完全に適用したものでした。それは何人かの専門家たちと、公式カメラで撮影されており、アーカイブとして保存されています。ジェーニャは、ロシア選手権で成功しなかった4回転トウループもトリプルアクセルもその他のジャンプも跳び、上手く滑り終えました。エフゲニーの真の力量に納得して、連盟は彼のために決定を下しました。現実は、それが確かな選択であったことを見せました。

 ジェーニャが彼らと同じウォームアップにいる時に、経験豊かでタイトルを持ったとても丈夫なスケーターたちが、予期せずミスし始め、要素を失敗し始めたように思える状況は、≪プルシェンコ効果≫と呼ばれていました。既に彼はその頃の年齢ではありませんでしたし、彼と同じ名前のエフトゥシェンコが書いたように、≪別の名の知れた人たちが現れた≫ようでしたが、効果の威力は残っていました。カナダチームにスタートからアドバンテージをもたらすはずだったパトリック・チャンは震えました。プルシェンコが起こした突風に煽られ、ロシアチームは、最後の競技が終わる前に、最初のオリンピックチャンピオンになっていました。

 フィギュアスケートの歴史は2つの団体戦を乗り越えました。そして、重要な結論は次のようになると思います。これらの試合はテストのための演習の場ではありません。そして、"カミカゼ"はその選手の肩にチーム全体の名誉やメダルや経済的な豊かさがかかっているという責任ある状況では誤った選択です。私が人間的に大変感じが良いと思っているマキシムのその後の全キャリアが、これらの言葉の妥当性を一目瞭然に見せています。

ソチ団体戦


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