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ミハイル・コリャダ:≪僕の頭には全てのはっきりとした目標設定がある≫

ロシアスケ連ページのコリャダ君のインタビュー訳です。

fsrussia.ru


僕の頭には全てのはっきりとした目標設定がある。後戻りする道はない。もし20年間やっていたことと全て同じことをするなら、何かを変える意味はあるのか

2021年1月3日

 

チェリャビンスクのロシア選手権で、ミハイル・コリャダは3度目の国内チャンピオンになりました。リンクへの復帰、アレクセイ・ミーシングループでの練習、気分と成功の要因について、ミハイル・コリャダは彼らしい独特な受け答えで、オリガ・エルモーリナとタチアナ・フレイドのインタビューに答えました。

 

- ミーシャ、モスクワでのグランプリの演技後、あなたは表彰台でエキシビションナンバーについて考えていたと言っていたわね。今回はどう?

- 今回はエキシビションのことは考えていませんでした。

- それなら、何について考えていた?

- この先取り組まなきゃならないことです。どこへ向かうべきかを立って考えていました。

- どこへ向かうの?

- 前進します。

- あなたにとって今シーズンはどんな意味を持っている?あなたは1年間休んでいた、病気だったし、以前のシーズンはブランコみたいだった。四方からこんなに注目されて、それを気にしないようにしなければならない中で、リンクへ戻るのはどれくらい大変だった?

- そもそも、毎シーズン始めは大変です。特に休養の後は。たまたまアレクセイ・ニコラエヴィチ(ミーシン - 注)のグループに入って、これも特殊性を加えました。なぜなら全てが違っていたからです。別の練習場所。別のトレーニングシステム。その他全て。そして、なんだか全てに引き込まれて、時々時間が経つのさえ感じなかったくらいです。数週間があっという間に過ぎました。

- 新しいトレーニングシステムに慣れるのは難しかった?

- とても頑張りました。もし新しいコーチに移っても全て前と同じようにしていたら移籍の意味がなくなるということをよくわかっていましたから。僕は信頼するだけでした。そして、アレクセイ・ニコラエヴィチは今年のそれぞれの試合にとてもそつなく導いてくれました。全ての試合は、より大きな何かへ向かう準備段階ですから。

- 選手を試合へそつなく導くことにコーチの手腕があるわね。

- そう思います。それに、アレクセイ・ニコラエヴィチは、僕自身よりも選手の復帰に関してずっと経験豊富でした。より正確に言うと、彼は僕自身よりもずっと頻繁に人々を復帰させているということです。コストナー、リーザ、ジェーニャ・プルシェンコ…。毎回、彼は選手たちを≪復活≫させ、成長させていました。

- あなたは既に出来上がった選手だけど、ミーシンと練習を始めて、どの程度敢えてやらなければならないことがあった?最初から結果のために言われたことを全てすることにしたの?

- はい、最初からそのつもりでした。アレクセイ・ニコラエヴィチのグループへ移籍する前、彼と話をしましたし、その話をする前に、僕は自分で全ての質問に対する答えを持っていました。何のために僕はこうするのか。何の必要があって。なぜ。どうやって。そして、アレクセイ・ニコラエヴィチが尋ねた時、僕はもう一度そのことを確認し、全てを声に出しました。僕の頭には全てのはっきりとした目標設定があります。後戻りする道はありません。もし20年間やっていたことと全て同じことをするなら、何かを変える意味はあるのでしょうか。

- おそらく、あなたがグループへ来たことは、アレクセイ・ニコラエヴィチにとっても一種の挑戦になったんじゃない?

- 僕がそれに答えることはできません。彼が何となく元気になったのは感じます。アレクセイ・ニコラエヴィチはとてもエネルギッシュな人ですけど。僕は練習に行くのがとても楽しいです。つらい時、疲れて家に帰っても、まだ練習する力があるのがわかります。

- テクニカルスペシャリストの一人が、あなたとアレクセイ・ニコラエヴィチがジャンプテクニックを少し変えたことに気付いた。具体的には、ジャンプへのアプローチが短くなって安定したと。これはそうなの?

- ジャンプへのアプローチの長さは変えていません。でも、前より少しコントロールするようになったのは事実です。何かを傍から見ると、内で感じるものとは違って見えることがありますから、違う意見も出てきます。

- ロシア選手権では4回転ジャンプを入れてプログラムを演じたけど、サルコウはまだ入れず、3回転フリップを入れた。でも、今後きっとジャンプコンテンツを強化するのよね。

- 計画しています。

- 4年前、ここチェリャビンスクで、あなたは初めて国内チャンピオンのタイトルを獲得したけど、思い出が心を温めたかしら?

- 何のためにそのことを考えるんですか?比較して良いのかどうかわかりませんが、≪カンフー・パンダ≫というアニメがあって、その中でカメの導師がこう言っています:過去は忘れられ、未来は閉じられ、現在は贈られる。だからそれは本物とも呼ばれる。(「現在」と「本物」はロシア語では同じ単語です。日本語では「昨日とは過去のもの。明日とは未知のもの。今日の日はもうけもの。それは天からの贈りもの。」と訳されているみたいです!)ここで今起こっていることについてだけ考えなければなりません。(なんだか最近同じような事を言っていた人がいたような…🤭)もちろん、4年前僕はチェリャビンスクにいました。全てが素晴らしい。氷を知っているし、ホテルを知っているし、街を知っています。でもそれは終わったことです。それはもう過去です。先に進まないと。

- 今回のロシア選手権の前に病気になったのね。

- 2、3日熱がありました。

- これまでだと、サランスクのロシア選手権で病気の直後に出場したわね。こういう状況で試合に出場するのは肉体的に、精神的に、どちらがより大変?

- 全ての試合が大変ですよ。ロシア選手権ならなおさらです。肉体的により大変でしたが、自分がどんな気分だったか、どんな風に食べたのか、どんな風に寝たのかについて僕は考えていませんでした…。ただ出て取り組む。それだけです。

- この大会での自分の演技を分析できる?

- コーチと僕はまだ分析していません。アレクセイ・ニコラエヴィチには少し考えて分析する時間が必要です。僕も全てを自覚し分析しなければなりません。自分たちのアウトプットを持ち寄って話し合います。

- チェリャビンスクのロシア選手権にはあなたの奥さんのダーシャがいたわね。彼女もスケーターね。助けになった?

- 99パーセント。1パーセントは僕自身で何かを表現しようとしました。とにかく、彼女が側にいる時、僕は何故か特に自分を感じます。僕たちがどこにいたとしても、僕は家にいて全て上手くいくような気分になれます。

- あなたの演技について話をすることはあるの?

- 僕たちが話せないテーマはないです。

- 練習から戻った時、≪成果≫については話すの?

- もちろん、家で僕は彼女とトレーニングの話やトレーニングについての考えを話しています。

- あなたはダーシャの意見を聞き入れているの?

- 人生に関してはいつも。トレーニングに関しては、彼女は僕に何のアドバイスもしません。

- あなたの仕事を理解し、あなたがしていることをわかってくれる人が側にいるなんて素晴らしいわね。演技後のインタビューで、あなたは試合をこなす度にどんどん面白くなっていると言っていたわね。具体的にはどういうこと?

- 自分の力を確かめることがより面白いです。それぞれの試合にある種の困難があって、それらに打ち勝つことが僕は面白いからです。ソチではその時のニュアンスがありましたが、ここでは少し違うものです。プログラムの内容はそれほど違わないかもしれませんが、内面、まさにアプローチ、準備は違っています。プレスカンファレンスで、僕はどこが変わったのか聞かれました。そう、変わりました。でも繰り返しますが、これは全て内面深くのことなので、僕はその全てを言葉にすることができません。そして、いわば自分を捕まえる、自分をコントロールするこのプロセスは、毎回特別なものです。テストスケートで、ソチの第3ステージで、全てが同じというようなことはありません。同じ演技はありません。毎回決まったシステムに合わせて調整を頑張っていますけど。

- スケーターはそれぞれの芝居で様々な演技をする役者みたいだから、それはたぶんできないわね。

- もちろんです。それぞれの試合から得る気持ちは変わりますし、それが面白いんです。

- ありがとう、ミーシャ。がんばって!

 

オリガ・エルモーリナ、タチアナ・フレイド


ちょっとIT系で見る単語が多いような??🤔そういう風に訳した方が良いのかな?

私の訳ではそれっぽい言葉に変えちゃったのでわからないと思いますが💦

コリャダ君、カンフー・パンダとか見るんですね〜🤭

ミーシン先生とはとっても良い関係のようですごく嬉しいです😊