ミーシナ先生はコロナ陰性だったということですが、気を付けて欲しいですね。
タチアナ・ミーシナ、コリャダについて:羽生やチェンと2021年の世界選手権で競うのは難しいがやらなければならない
コリャダとセメネンコのプログラムの強化、チーム戦、そしてコロナウイルス
アレクサンドル・マカロフ
2021年は、アレクセイ・ミーシンがコロナウイルスに罹ったという嫌なニュースから始まりました。彼の妻でロシア名誉コーチのタチアナ・ミーシナはこの災難から逃れました。どうやってそれができたのかを彼女は≪Sports Daily≫に話しました。
(その記事の訳はこちら↓です。)
しかし、タチアナ・ニコラエヴナとの話はこれだけでおさまりませんでした。12月に、ミーシン夫妻の生徒であるミハイル・コリャダが、副鼻腔炎による1年間の休養やコーチの変更があったにもかかわらず、3度目のロシアチャンピオンになりました。ミーシナはコリャダが彼女を驚かせたことを認めました。
私たちがコリャダを見ることができる次の試合は新しいチーム戦です。どんな形式でそれが行われ、どんな底流が潜んでいるのでしょうか?ミハイルと、もう1人の≪ミーシン組≫のダイヤモンド、エフゲニー・セメネンコのプログラムの強化を期待できるでしょうか?
- タチアナ・プロコフィエワがトレーニングを受け持っていて、全ての負荷が彼女にかかっています。
と、インタビューの冒頭でタチアナ・ミーシナは言いました。
- それに、フィジカルトレーニングの担当者たちは、トレーニングの時、いつも積極的です。彼らはウォームアップにちょっと加わって音楽をセットできます。試合がどんなものになろうと、ロシアカップファイナルであれ、新しいチーム戦であれ、それに向けて準備することは、選手たちにとっては単にトレーニングするよりはるかに良い刺激になります。今は、世界選手権がどうなるかわかる1月28日を待っています。
- 連盟はどんな形式でチーム戦を行うのかまだ秘密を明かしていないのですか?
- はい。連盟自体がまだどんな風に行うのが良いのかわからないのだと思います。スクール毎のチームで試合を行うのは難しいということだけはわかります。全てのクラブが全種目を強化しているわけではありませんから。私たちのところみたいにシングルが強いクラブもあれば、(タマラ)モスクヴィナのところのようにペアが強いクラブもあります。
- きっと地域対抗で行われるでしょう。モスクワチーム、サンクトペテルブルクチーム、地方チームで。
- はい、ありえますね。以前は国体がとても真剣に行われていました。しかし、微調整が大事です。例えば、サンクトペテルブルクは歴史的にアイスダンスが弱いです。選手たちは出来る限り演じていますが、モスクワのカップルとはもちろん比べ物になりません。しかし、サンクトペテルブルクのシングルとペアは競争できます。ですから、連盟の決定を待ちましょう。
- チーム戦の開催とロシアカップファイナルの延期は、世界選手権が中止されることが理由であり、連盟はそのことを知っているため、新しいプロセスを進めているという見解をどう受け止められていますか?
- 知っているのはおそらくアレクサンドル・ラファイロヴィチ・ラケルニク(ISU副会長 - ≪Sports Daily≫)だけでしょう。公式情報はまだありません。ロシアカップファイナルをノヴゴロドからモスクワへ移したのは、≪メガスポルト≫の既に整えられているシステムに関係あるように思います。試合の開催方法、コロナウイルスの条件下で選手たちを分離滞在させる方法。そこでロシアカップもグランプリシリーズ大会もありましたから、実績があります。そして、ロシアでたくさんの試合が開催されていること、安全性が守られていないことには多くの批判があります…。モスクワには既に整備されたシステムがあります。それに、ヨーロッパ選手権が中止になりましたから、もう1試合はとても必要でした。みんなやる気が出たはずです。
- 世界選手権が中止された場合、主な犠牲者の一人がミハイル・コリャダであることには同意されますか?
- もちろんです。チーム全体についてではなく、ミーシャについて具体的に尋ねられているのなら、彼はもちろんとても心を痛めるでしょう。彼はとても真面目でとてもポジティブです。
- コリャダがあなたたちのグループに加わった時、あなたは≪Sports Daily≫に、誰が誰に追いつこうとするかまだはっきりしないと仰いましたね。エフゲニー・セメネンコがミハイルを追うのか、または逆か。
- 私は自分で言ったことを今も否定しませんよ。ジェーニャは今も良く見えます。毎回トレーニングで自分の演技を≪仕立てて≫います。ループもサルコウもトウループも改良しています…。ロシア選手権では多くのミスをしましたけど、私たちは後退しませんし、彼のフリープログラムには3種類の4回転を入れたいと思っています。ジェーニャはとてもモチベーションがあります。グループでは、本気のスパーリングができ、誰かが誰かを追うことができるべきです。コリャダの加入はセメネンコにとって確実にプラスです。でも、ミーシャ自身がジェーニャのレベルを見て、誰もただなんとなく彼に負けてくれることはないことは理解しています。一番大事なのは、彼らの間に好意的な競争があることです。
- コリャダはあなたを驚喜させたと言えますか?
- はい。正直言って驚きました。彼がトレーニングプロセスでどんな風に見えるのかあまり想像していませんでしたし、試合でしか彼を見ていませんでした。ミーシャがどれほど何かを変えたがっていたのか、コーチたちを信頼し、彼らが彼に対して望んでいることを行う様子に驚喜しました。彼は最良の印象を与えてくれます。
- おまけに、彼はいつも自分の中にいて、彼から余計な言葉は引き出せませんね。
- アレクセイ・ニコラエヴィチもタチアナ・ニコラエヴナ・プロコフィエワも彼へのアプローチを見つけました。ミーシャは全てのことに耳を傾けていて、言われたこと全てに反応します。彼は、自分がしていることや、自分が持っているとても大きな可能性を発揮して最高になりたいと思っていることが大事なのだと感じています。今、彼はできること全てを見せているわけではありません。
- 彼は2本の説得力のある4回転トウループでロシアチャンピオンになりました。次は何でしょう?
- 彼は健康問題で長い間休養していました。時間が必要です。練習では彼はサルコウもルッツも跳んで着氷しています。それぞれの試合の前に、ミーシャが最大限自信を持てるように、どんな内容にするべきかを決めています。アレクセイ・ニコラエヴィチが観察して決めています。でも、明確に難易度を上げる方向へ向かっています。
- マカール・イグナトフとアンドレイ・モザリョフはロシア選手権で数種の4回転を跳びましたが、2人ともプログラムをまとめきれませんでした。コリャダのこれほど揺るぎない勝利を可能にしたのはこの微調整によるところも大きいですね。
- これは試合です。そして、そこでの1本のジャンプで全てが決まるわけではありません。マカールは最も難しいループを跳びますが、全体的に自信を持ってプログラムを滑ることができていません。モザリョフはチェリャビンスクで全く自分の力を出せませんでした。でも、全体的に誰よりも強かったのはコリャダでした。
- ロシア男子スケートの現在のレベルを私たちはどう評価するべきでしょうか?羽生結弦やネイサン・チェンと実際に戦うことができるのか、それともまだ彼らは別のリーグにいるのでしょうか?
- もし羽生がこの前の全日本選手権で見せたものを評価するなら、あれは本当に見事でした。現時点では二人は絶対的なリーダーで、彼らの演技を観れば言うまでもありません。もし世界選手権が予定通り開催されたら、彼らと競うのは難しいでしょう。でもやらなければなりません。
世界選手権は、2021年3月22日から28日まで(スウェーデンの)ストックホルムで開催されるはずです。1月28日に、ISU会議の結果に基づき、試合は中止か延期される可能性があります。カナダのモントリオールで2020年の3月に開催されるはずだった2020年の世界選手権は、COVID-19のパンデミックのため中止されました。
コリャダ君が持っている可能性の全て見せることができたら、そりゃーもう大変なことになるだろうということにはみんな気付いてますよね🥰
ミーシン先生の計画通りに行けば、来年か再来年かくらいにはきっと…?
絶対に見たいのでロシアのみなさんコロナには十分気を付けてくださいませ🙏
世界選手権がもし中止なら、日本でも何かやってくれるんでしょうかねぇ…🙄