トゥクタミシェワ：目標は北京オリンピックに出場すること
2021年3月4日
ファンたちから女帝と呼ばれるエリザベータ・トゥクタミシェワにとって、今シーズンはうまくいっています。彼女はグランプリシリーズロシア大会で優勝し、エテリ・トゥトベリーゼグループのジュニアにだけ先に行かせた先日のロシアカップファイナルでは、ストックホルムでの世界選手権への切符を確保しました。リア・ノーヴァスチの記者、ボリス・ホドロフスキーとのインタビューで、アレクセイ・ミーシンの生徒は、2021年の世界選手権へ向けての準備の最終段階について、2022年のオリンピックへの切符のために若い選手たちと戦う準備について、そしてコーチとの関係のハーモニーについて話しました。
- 世界選手権へ向けての準備の最終段階はどうですか？
- 全ての要素をクリーンにできるように練習します。具体的にどんなことかは、アレクセイ・ニコラエヴィチと私との専門的な秘密にしておきましょう。詳しい計画はまだ検討していませんが、準備は集中的で有益なものになると確信しています。
- ストックホルムでの試合に向けて、内容を強化する予定はないのですか？
- 私たちはロシアカップファイナルに向けて、新しいコンビネーションをフリープログラムの後半に入れ、内容は強化しました。何か新しい要素を身に付ける時間はもうありません。
- 来たるべき世界選手権で外国人スケーターでは誰がライバルだとお考えですか？
- それについてはあまり考えていません。私はシーズンで最も大きな大会で滞在すること自体が好きなんです。訪れて、ホテルにチェックインして、練習リンクへ行く。そしてどこへ行ってもおなじみの顔！みんな古い友人みたいに付き合っています。これはクールなことです！
- そういう感情を最後に経験されたのは6年前の上海ですね。当時、あなたの演技は本当のセンセーションを巻き起こしました。そして、トリプルアクセルは女子が持つ最も難しいジャンプでした。今では一部のロシア女子スケーターたちは、何本かの4回転をプログラムに入れる危険を冒しています。あなたは今のところ危険を冒されていませんが…。
- 子供の頃は何も恐れていませんでした。ジャンプするだけ！年を重ねるごとに、全てのことにより慎重にアプローチするようになり始め、自分の体のことを気にするようになるものです。
- 今シーズンの半ばにショートプログラムを変更されましたね。あなたの"スパルタクス"のフリギアは観客を感嘆させ、専門家たちにも好評でしたが。
- 私もこのイメージが好きでしたが、このプログラムは昨シーズンに作られたものでした。一番好きな作品でも飽きてしまいますし、何か新しいことを試したいんです。モスクワで演じ、ストックホルムで演じるプログラムはとても気に入っています。要素が曲にフィットしていて、快適に滑ることができることが大事です。
- "スパルタクス"の曲のプログラムはあなたの友人、有名なイタリアのアイスダンサーだったアンナ・カッペリーニとルカ・ラノッテが作りましたね。友人の指導で練習するのは難しかったですか？
- アンナとルカをプログラムの振り付けのために呼ぶことは私のアイデアでした。彼らと練習するのはとても面白かったです。プロセス自体から本当の楽しみを得ました。友情は友情ですが、彼らは私に休みは与えてくれませんでした。リンクにたくさんいて、全てのトレーニングで最大限集中して取り組みました。
- 今シーズンあなたはブヒム・ユヌソフの≪ねじまき鳥クロニクル≫の曲でフリープログラムを演じていらっしゃいますね。振付師のユーリ・スメカロフは実際はそれとバレエの振り付けを同時にされていましたが…。
- いいえ。それでも、これらの振り付けはその後広まりました。何れにしても、スメカロフは私に具体的なイメージを理解するためにバレエのヴァリエーションを動画で見せてくれました。バレエのヴァリエーションを見て、それを氷上の構想と比較するのはとても面白かったです。
- イリヤ・アベルブフには、スケーターたちが有名なバレリーナたちと一緒に床で演技するとても興味深いプロジェクト、"ボレロ"がありました。あなたもそういったものに参加したいと思われませんか？
- 私はイリヤ・アベルブフのしていることがとても好きです。スケーターたちが床で演技するプロジェクトもです。こんな記憶に残るショーへの参加を断るなんてことはありません！ただ今はできません。私の全ての思いは世界選手権出場と、次のオリンピックシーズンにあります。
- グラーツで行われた2020年のヨーロッパ選手権で、あなたは試合のコメンテーターをされましたね。ライバルたちを外部から見るのは役に立ちましたか？
- 私にとって新しくとても面白い経験でした。でも私は男子の試合だけコメントしました。女子の試合のコメントをするのはなんとなく非論理的でしょう。もしコメンテーターの仕事自体について話すなら、とても気に入りました。将来それに真剣に取り組むかもしれません。
- あなたはご自分のスポーツの成果を見事に収益に繋げていらっしゃいます。広告を撮影されたり、あなたの雑誌でのフォトセッションはセンセーションを巻き起こします。おそらく、今シーズンで引退をお考えになってもいいんじゃないでしょうか。客観的に見てオリンピックに出場するチャンスはそれほど多くはないですし…。
- いいえ。私の目標はオリンピックに出場することです。オリンピックの代表メンバーになるのに2度失敗しましたが、3度目のチャンスが残っています。
- あなたはトリプルアクセルだけではなくいくつかの4回転ジャンプも身に付けている15～16歳の女の子たちと本当に戦えると信じていらっしゃるんですか？
- 試合が始まるまでの間、みんなが同等の条件にいます。戦います。それから考えてみましょう。
- 全キャリアを通してあなたはアレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンのもとでトレーニングされています。長年の間に、間柄はどのように変化しましたか？
- 私はグラゾフからサンクトペテルブルクに幼い頃にやって来ました。アレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンがどんな人なのかを評価するのは難しかったです。私たちの関係は、もちろん長年の間に変わりました。今はそれを完全にハーモニーと呼べます。
- 教授の80歳記念に合わせてロシアの主要スケーターたちが参加する大規模なガラコンサートがあります。何かサプライズをご用意されていますか？
- きっと3月6日の"ユビレイニー"で古いナンバーの1つを演じます。選べるものがあるのは良いことです。
リーザがんばれー！！！
