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トランコフ - コリャダの沈黙、トゥルソワの棄権、タラソワ/モロゾフのラストスパートについて

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≪アスリートは話す義務はない≫ トランコフ - コリャダの沈黙、トゥルソワの棄権、タラソワ/モロゾフのラストスパートについて

9月25日

ドミトリー・クズネツォフ

 

オリンピックチャンピオンは説明する

金曜日はロシアのフィギュアスケート界にとって、とても荒れ模様な1日となりました。数時間の間に、マルク・コンドラチュクはロシア/ROC代表のためにオリンピックの男子シングルの3枠目を手に入れ、シズラニのロシアカップではアレクサンドル・サマリンがパーソナルベストを更新し、エリザベータ・トゥクタミシェワは棄権したアレクサンドラ・トゥルソワがいない中、鮮やかなキャリアで50回目の勝利を収めました。その他に、イリヤ・ヤブロコフがジュニアグランプリ・スロベニア大会で、他の選手を38点引き離して超自信たっぷりで1位になりました。

ロシアのフィギュアスケーター、コーチ、チャンネル1の司会者、普通の夫であり父であるマキシム・トランコフは、≪Sport Express≫の記者に、この日の主な出来事と自分の仕事について少し話してくれました。

 

コリャダに話をさせるにはウルガントにならなければならない

- マキシム、あなたは今ロシアフィギュアスケート界の大事なショーマンだと私は思っています。チャンネル1のフォーマットは広がっていて、司会者役をこなすのは大変ではありませんか?スタジオも仕切っておられますし。

- もちろん、大変ですよ。準備も勉強も必要ですから。でも今はオリンピックシーズンで時間がありません。いっぺんに全部やらなければなりません。基本的にリータ(マムン、新体操選手で共同司会者)と私はプロのアスリートであり司会者ではないので無理もありません。私たちは経験を積んでいるだけです。評価は様々ですが、ほとんどがポジティブなものです。ですから、私たちは人々に私たちのスポーツのことを伝え続けます。

- インタビューが一番難しいお客さんは誰ですか?おそらく、コリャダでしょうか?

- そう、ミーシュカ。彼は気分が良い時は明るく答えてくれますが、答えたくない時は彼からは何も聞き出せません。ミーシャを揺るがすのはとても難しいです。そうするにはウルガントみたいにならないと。つまりプロのインタビュアーに。どんな人とも会話を弾ませられるようになるにはね。今のところ全てが上手くいっているわけではありません。でもこれはミーシャではなく私の問題です。

- 度々議論されていますが、アスリートは話す義務はありますか?暗黙的には義務はないようですが、公人であれば感じよく対応しろという意見もあります。

- もちろんアスリートに話す義務はありません。一方で、スタジオに来て座ったのなら話すべきです。そうでなければ何のためにやっているのかわかりませんよね?そういう状況になったらみんな損をしてしまいます。悪い状況に見えますし、ファンの皆さんは他のものが見たいでしょうし、司会者、そしてアスリート自身も大変です。私は今ミーシャのことを言っているわけではなく、一般的な話です。もしアスリートが話したくないのであれば、良いことは何も起こりません。それなら来ない方が簡単です。

 

コンドラチュクの心配はしなかった

- おそらく今週のメインイベントでしたが、マルク・コンドラチュクがロシアにオリンピックの3枠目を運んできてくれました。演技はご覧になれましたか?

- はい、もちろん。みんなの演技(ロシアカップのエフゲニア・タラソワとウラジーミル・モロゾフ)まで一緒に見ていました。よくやった、戦いました。全てが上手くいったわけではありません。彼はもっと上手く滑ることができます。でも3位になりロシアのための枠を獲得しました。マルクにおめでとうと言えると思います。

- 初日が終わって5位でしたから、心配した人もいましたね。

- 知りませんが、私は心配していませんでした。おそらくマルクの可能性や彼がどれほど傍若無人であるかを知っていたからです。私は彼がトップ7以下になるのを想像するのが難しかったですし、トップ3に入って欲しいと思っていました。そして彼は入りました。

- 彼はJesus Christ Superstarで滑っています。あなたとタチアナ・ボロソジャールにもこのテーマのプログラムがありましたね。そのためマルクに特別な興味がありますか?

- そうですね。≪ジーザス・クライスト・スーパースター≫はとにかく私のお気に入りで、私自身喜んでこの曲で滑りました。振付師たちとマルクの振り付けへのアプローチが気に入っています。とても面白いです。このプログラムにはまだ追加できるものがあります。ロシア選手権や主要大会に向けてこのプログラムはもっと良い色で輝くと思います。

- オリンピックでこのプログラムで勝った後、Twitterに登場した≪トランコフの黄色いパンツ≫のことをご存知ですか?

- はい、もちろん知っています。

- 今度は≪コンドラチュクの赤いパンツ≫でしょうか?

- それはファンとTwitterを開くのが好きな人次第でしょう(笑)

ちなみに、ロシアカップでトランコフはまた黄色をチョイスしましたが上着です。

トランコフさん

 

タラソワとモロゾフは中途半端に滑った

- あなたがいらっしゃったシズラニのロシアカップでは、多くの人がトゥルソワの棄権に驚きましたが、フリーを棄権するということをされたことはありますか?ただアクセルのトレーニングのために別の街に行くのは…

- はい。そういうことはありましたよ。春に生まれたひなは秋に数えるもの(来年のことを言えば鬼が笑う)です。ロシア選手権やオリンピックの後に、誰が正しい事をしたか、何が不要だったかの結論を出しましょう。今は状況をそのまま受け入れなければなりません。私は女子の練習には関わっていませんから問題は私とは関係ありませんが、こういうことはあります。アメリカには1つのプログラムを滑ることができる大会があります。例えば、スケートデトロイトではショートかフリーのどちらかで参加できます。

- 仰りたいことは何でしょうか?実際に1つのプログラムを練習するべきということですか?

- はい、チェックです。ジャッジや観客の前で滑ることは違います。プレッシャーも違います。ですから全て大会を通して得られます。こういう大変な年は試合に出場する必要があります。

- 結果としてトゥクタミシェワが勝ちましたが、今のところおそらく彼女は全ての試合で勝つとは思っていないですよね?

- 正直に言うと、リーザのフリーは見ていません。まだ早すぎます。最初の国際大会の後にコンディションについて話すことができるでしょう。今は全て獲得している段階です。昨シーズンはコロナで大変でした。今年もそんなに楽ではありません。みんなシーズンに入ったばかりです。そして誰が何を達成するかは年末にわかります。今、重要なのは結果です。試合は好評でしたか?でも勝者は評価されません。

- しかし、お言葉ですが、これはベロニカ・ヤメトワとスタニスラヴァ・モルチャノワに勝っての勝利ですよ。

- それは重要ではありません。全ての競争相手が尊重されなければなりませんし、私はいつも自分の生徒にそう言っています。力を加減して滑ろうと、好きなだけ話し合うことはできますが、例えば昨日のエフゲニアとウラジーミルに私は不満で、彼らにこれらの大会でもこういう滑りをしてはいけないと言いました。中途半端でした。

- タチアナ・タラソワは、彼らがエテリ・トゥトベリーゼに移籍した後、全面的な変化は見つけられなかったと言っていました。そういった目標はなかったと思いますが、精神的な変化はあるのでしょうか?

- 私たちは全て練習しています。彼らが自分たちの良い素質を最大限に見せることができるように努力しています。しかしまず、人々は夏の間にどんな変化があったことを見たがっているのでしょうか?次に、ラストスパートをかけているアスリートたちのどこを変えるべきなのでしょうか?

- おや、つまり北京の後は引退されるのですか?

- 決めるのは彼らですが、30歳近くになればもうペアでも深刻な年齢ですよ。ですから改善しかありません、それだけです。