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≪もし宇野が宇宙に近付いているなら、チェンは既にそこを探検している≫。男子決勝についてのヤグディンの感想

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≪もし宇野が宇宙に近付いているなら、チェンは既にそこを探検している≫。男子決勝についてのヤグディンの感想

エレーナ・クズネツォワ

2022年2月10日

ロシアのオリンピックチャンピオンは羽生のジョークが理解できず、世界選手権に出場するはずのセメネンコとコンドラチュクを褒めた。(世界選手権…😢)

 

オリンピックチャンピオンでテレビコメンテータのアレクセイ・ヤグディンは、北京で行われている2022年冬季オリンピックの男子シングルスケート個人戦が終わった後、ジャーナリストたちと話し、男子の試合を総括し、ネイサン・チェンについて、羽生結弦の4回転アクセルの試みについて、ロシアのスケーターたち、マルク・コンドラチュク、アンドレイ・モザリョフ、エフゲニー・セメネンコについての意見を伝え、同じように、カミーラ・ワリエワの周囲のはっきりしない状況についてコメントしました。

 

ワリエワの状況について

- ワリエワの話は信用できないのでしょうか?そもそもこれは現実ですか?

- 何が起こっているのかわかりません。情報がありません。

- そもそも、ドーピングはフィギュアスケートの助けになりますか?

- そもそも、私がわかるのは、例えば私がさっき朝食をとって今はまだ食欲がないということくらいです。

- あなたの時代にはフィギュアスケートでこういうことはありましたか?

- 朝食は午前10時までです。無駄ですよ、聞いてください!

- そもそも、どうしてこういうことが起こったのでしょうか?

- 朝食で食べ物を取りたかったのに止められた、そういうことはありました(笑)。私たちは容器に入った朝食を見つけたのですが、ヨーロッパ人!って。共産党のバッジを付けた中国人です。

- 普通に持ち出せましたか?

- 十分です。

- 中国の緑の麺はいかがですか?(オリンピック施設の食堂には緑の辛いものと、赤くて辛くないもの、2種類のインスタント麺があります。- 注:≪Championat≫)(パッケージの色ですかね?)

- 私は緑の麺を取っています。半分に割ってちょっと辛さを抑えています。赤いのはちょっと辛くします。基本的に緑の麺が良いです。私は辛いものが大好きなので!

 

羽生とチェンについて

- ではチェンについては聞いて良いですか?

- 今日はショートみたいな軽快さはありませんでした。やはり、最後に滑るのは大変なのだとわかります。それぞれのジャンプを成功させようと闘い、跳んでいました。彼が最初に2本の4回転フリップを跳んで既に35点を獲得したのを見て、私たちはちょっと笑ってしまいましたけれども。その後、最初の4つの要素を行った後には、彼は既に50点獲得していました。この現象が私は嬉しいです。数年前、私は彼が次のオリンピックで勝つとお話ししました。当然、みんなが戦いに立ちましたし、多くの人が先走ってはいけないし何でも起こる可能性はあると言っていました。そして、彼はシーズンの初めはあまり成功していませんでしたけれども。まあ、これは宇宙ですね。もし、同じ宇野昌磨と鍵山が宇宙に接近しているとすれば、チェンは要するに探検家です。

- 彼は続けるべきでしょうか?

- そう思います。

- 何のためにですか?

- 良い質問ですが、私は別の質問がもっと気になっています。羽生は何のために4回転アクセルを跳んだのでしょうか?誰が必要としているのでしょうか。歴史のためにはやらなければなりませんが、挑戦はどんなことにでもできます。私も今、エカテリンブルクのショーで、歴史のために3回転サルコウに挑戦できます。同じく失敗するでしょうが歴史には残るでしょう。自分の個人的な歴史にね。

私はジョークがわかりませんでした。もし、彼がたとえ定期的であっても着氷していたとしたらわかりますが、私はクリーンに近いものでさえ彼が跳んだのを見ていません。その上、もし基礎点が20点あり、転倒しても4回転フリップやルッツくらいの点数がもらえるならまだ良いですが、基礎点はたった12点なんですよ。

- 正当な基礎点でしょうか?

- 自分が持っていないのにこういうジャンプをするのはこういう人たち(こめかみで指をぐるぐる回す)だけですよ。ありえない!

- でも基礎点はわずか12.5。

- 少ないです。上げるべきです。私は何がおもしろいのかわかりませんでした。二兎を追う者は一兎をも得ず。彼は4回転アクセルとオリンピックメダルという2つの課題を追っていました。結果としてどちらも得られませんでした。

- 彼の家には既に兎の山がありますから。

- メダルはいくつあっても困りませんが、彼がここに4位になりに来たとは思いません。やはり表彰台を目指していたと思います。

- それで彼はチェンに勝つことができたでしょうか?

- できなかったと思います。ショートとフリーが理想的な滑りだった場合だけです。彼にはルッツもフリップもループもない。しかし、チェンは勝利のために必要なことを理解し、自分のプログラムの難易度を下げさえしていました。頭を使って滑っていました。

- 羽生は続けるべきでしょうか?

- もし、ただ気の向くままに滑りたいなら続ける価値はあるでしょう。しかし、私は2つのオリンピック金メダルを持っている人間は、いつも最も野心的な目標を掲げるように思います。そして、彼がなんとなく気まぐれで滑り、4-5位になりたがっているとは思いません。元チャンピオンというものは存在しません。彼が自分に何を望んでいるのか次第です。

もちろん、彼にやめて欲しいわけではありません。やはり、滑りやスケーティングはクールです。今日、あんな風に氷から出ていたのは彼だけです。美しく、演劇的。ダンサーのように。そして不自然ではない。彼は氷に感謝しました。こんな風に彼のために全てが形作られました。

 

ロシアのスケーターたちについて

- ワリエワとチェン、どちらがクールですか?

- パパダキス組です。

- なぜですか?

- なぜなら彼らは2人います。そもそも、男子にネイサン・チェンがいて、女子にワリエワがいて、アイスダンスにパパダキス組がいて、ペアに中国人たちとロシア人たちがいてそんなに離れていない、というのはすごいことです。この目で彼らを見ることができるのは素晴らしいことです。彼らがあんなことをどうやって行っているのか本当に理解できないですよね。鍵山も、将来そうなって欲しいです。彼はもっとジャンプを身に付けるでしょう。ループは跳んでいました。彼が世界チャンピオンやオリンピックチャンピオンになるかどうか見てみましょう。

- マルクは全てをやりましたか?

- マルクは団体戦のために全てをやりました。これ以上何も口を出してはいけません。団体戦で彼は200%の力を出しました。もう一度言いますが、私たちは表彰台争いをしていません。チャンスが常にみんなにあることはわかっていますが、リアリストでなければなりません。ジェーニャ・セメネンコは個人戦で、マルクは団体戦でがんばりました。

- モザリョフは?

- モザリョフは何もしませんでした。

- 失敗でしたか?

- まあ…だめでしたね。ひどくはないですよ。彼はちょっぴり良くなった。しかし、もし私たちが知っているような滑りを彼ができなかったとしても、まあ、経験だねと言ったでしょうね。実際、初めての経験でした。しかし、コンドラチュクも団体戦は同じく初めて経験でした。同じアドレナリン、彼も怖い!これがロシア男子の現実的なポジションです。

- しかし、マルクはより落ち着いた状況で団体戦に出場しました。スキャンダルがなかった。

- おそらく、彼らには補足の情報が与えられていると思います。コンドラチュクは心理的に燃え尽きていました。電気で動くものでさえ充電が必要です。完全に電気を使い切ってなさそうでも、休憩は必要です。おそらく、ソコロフスカヤも昨日この休憩を彼に与えたのでしょう。正直に言うと、もう15位でも18位でも何の違いもありませんでした。一番大事なのはそれぞれが自分の仕事を成し遂げることです。

- 世界選手権には別の選手を派遣するべきかもしれませんね?やはりオリンピックはとてもパワーを奪いますし…。

- 私は世界選手権にはコンドラチュクとセメネンコとコリャダが行くと思います。

- 女子はどうですか?

- 個人戦がどうなるかを見る必要があります。3人全員表彰台にのぼって欲しいです。そうなったら単純にこの3人を出すべきです。

- リーザにチャンスを与えるべきではないですか?

- まあ、聞いてください。これは少し違ったレベルの話です。個人戦で起こることを見る必要があります。