こちらの記事の翻訳です。
https://nevasport.ru/75721-shoma-uno-v-hrustalnom-ostanetsya-li-yaponets-u-tutberidze/
フィギュアスケートファンの方ならご存じかと思いますが、ロシアの記事は情報が間違っていたりすることも多々ありますので、そのへんご了承の上でお読みください。
(日本の記事もたまに間違っていることあるからロシアに限ったことではないかもしれませんね。)
色を変えているところは私の心の声ですので記事とは関係ありません。
宇野昌磨が≪フルスタリヌィ≫に:トゥトベリーゼの元に残るのだろうか
金曜日の夜、エテリ・トゥトベリーゼはファンに、世界選手権の銀メダルを二つ持つ宇野昌磨が彼女のグループでトレーニングするというオフシーズンの重大ニュースを発表しました。この話は以前から話題になっていて、最初は信じ難いものだと思われていましたが、大きな脚光を浴びています。今のところ合宿に関する話だけで、この先があるのかは明らかではありません。宇野はトゥトベリーゼの元に残るのでしょうか、それとも他のコーチの元へ行くのでしょうか。
何からすべてが始まったのでしょう?
宇野昌磨がコーチを探しているという情報は5月の終わり頃出てきました。フィギュアスケート界で有名なジャーナリスト、ジャック・ギャラガーが、来シーズン日本人のスケーターがエテリ・トゥトベリーゼと働くことを考えているという情報を発信しました。フィギュアスケートファン達はすぐに状況を分析し、≪フルスタリヌィ≫へ行く有力な候補は宇野昌磨だという結論を出しました。
少しして、宇野は5歳からコーチとして指導を受けている樋口美穂子コーチの元を離れるという発表をし、この推測を遠回しに証明しました。自身の決意について詳しい説明はなく、新たに一からスタートし、海外でトレーニングしたいということを主張しただけです。
ファンたちが誰がこの日本人の新しい指導者になるのかを推測しているうちに、エテリ・トゥトベリーゼは宇野が彼女のトレーニングキャンプに参加することを公表しました。
なんのためにこれが必要なのでしょう?
宇野がこれ程の劇的な変化を決意した主な目的が次のオリンピックのためであることは明らかです。男子フィギュア界の主役となっている羽生結弦やネイサン・チェンの陰にいることに疲れたのでしょう。
宇野はもう何年間も結弦に追いつくことが出来ていません。羽生が怪我のためほとんどの試合を欠場したオリンピックシーズンでさえ、重要な試合で彼とふさわしい戦いをすることができませんでした。昨シーズンもまた計画通りには行きませんでした。宇野はついに四大陸選手権で優勝することができましたが、世界選手権ではメダルを取ることさえできませんでした。
この日本人は演技構成で点は宇宙的な点数を出すことができますが、技術点の方はそう簡単にはいきません。ジャッジが彼のジャンプに惜しみなくプラスをつけても不十分なことが判明しました。昨シーズン昌磨は回転不足の問題を抱えていました。例えば、四回転サルコウは一度もクリーンに決めることができませんでした。また、フリップのエッジに問題があり、ルッツとはもっと仲良くありません。(←ここの情報は間違ってますね。)トゥトベリーゼのところへは具体的に言えばジャンプの練習にやって来るのでしょう。
≪フルスタリヌィ≫で宇野を助けることは可能なのでしょうか。この質問に現時点で答えることはできません。トゥトベリーゼのグループのジャンプテクニックの責任者であるセルゲイ・デュダコフは、多回転ジャンプを身に着けさせる能力があり、その点に置いて経験豊富ですが、その一方で、≪フルスタリヌィ≫の生徒たちもフリップとルッツのエッジに問題を抱えているため、スケーターたちだけでなくコーチたちにも原因があるかもしれません。
もう一つ、論理的な問題があります。トゥトベリーゼ自身が宇野を必要としているのでしょうか。彼女が協力するのには次のような理由があるのかもしれません。財政的な要素とトップレベルのシングル男子選手のコーチになるという可能性。
資金の観点で言えばこの協力はトゥトベリーゼにとって大変なメリットがあり、このテーマについてより詳しく言及しても意味がありません。スポーツ的な面からの考察の方がより面白いでしょう。ご存じの通り、トゥトベリーゼは男子シングル選手とうまくいったことがありません。彼女のグループには才能ある少年たちはいますが、シニアで大きな成功を収めた選手は今のところ一人もいません。有望とされていたアディアン・ピトケーエフは怪我のため引退し、アレクセイ・エロホフは世界ジュニアで勝ちましたが、シニア最初のシーズンは休養しました。
宇野と組むことでトゥトベリーゼはついに女子以外のメダルを見ることができるかもしれません。その上、彼女は東洋のメンタリティを持つスポーツ選手が気に入っているということを何度も主張しています。埼玉の銀メダリスト、エリザベート・トゥルシンバエワがよい証拠です。
トゥトベリーゼではないとしたら誰なのでしょう?
まだトゥトベリーゼが昌磨の常任コーチになるかどうかはわかっていません。現在はシーズン前の合宿の話が出ているだけです。このような練習はフィギュアスケートではよくあることです。樋口新葉はよくアレクセイ・ミーシンのグループでトレーニングしていますし、今年は彼のチームの合宿にブレイディ・テネルが参加します。同じようにミハイル・コリャダは一年前、ラファエル・アルトゥニアンとステファン・ランビエールの所でトレーニングしました。そのため、昌磨が来ることは特に考えられないようなことではありません。
しかし、もしトゥトベリーゼの元に残らない場合、この日本人はどこでトレーニングすることになるのでしょうか。いくつかの選択肢があります。
ブライアン・オーサー
この選択肢は出てくるでしょうが、最もありそうにないように思えます。≪クリケットクラブ≫にはスターが集まりすぎています。オーサーの元では羽生、エフゲニア・メドベージェワ、そして、すでに結弦と比べても小さくはない栄光の予兆がある韓国人のチャ・ジュンファンがトレーニングしています。その上オーサーのところにはアメリカ人のジェイソン・ブラウンが加わっています。
ラファエル・アルトゥニアン
昌磨がアメリカに行く可能性はより現実的です。アルトゥニアンのところはオーサーほど世界的なスターでいっぱいではないからです。彼のグループには世界チャンピオンのネイサン・チェンがいますが、彼はイェールで学んでおり、ほとんどの時間遠隔地でトレーニングしています。グループにはミハル・ブレジナがいますが、不安定な29歳のチェコ人にアルトゥニアンが賭けたいとは思わないでしょう。(ひどい!そんなことないでしょ)
アルトゥニアンはジャンプの分野における素晴らしい専門家であるということは、この選択肢の可能性を高めます。このことの証拠を見つけるのは簡単です。チェンのもつ技術兵器を見るだけで充分でしょう。
トム・ザカライセック
同じようにアメリカで指導しているザカライセックの元へ昌磨が行くというもう一つの選択肢もありえなくはありません。彼の生徒で最も優秀なのはヴィンセント・ジョウです。この選手もまた回転不足の問題を抱えているため、コーチをこの問題で驚かせることはありません。今シーズン、ジョウは一歩前進し、世界選手権の表彰台にのぼることに成功しました。これは彼らの共同作業の進歩と言えるでしょう。しかし、もしジョウがずっと間違ったジャンプを跳び続けるとしたら、ザカライセックが宇野の間違ったジャンプを修正することができるでしょうか。
可能性は低いがありえなくはない選択肢にカナダの専門家ラビ・ワリアがいます。彼の名前は前述の候補者たちと比べてそれほど有名ではありませんが、パトリック・チャンとケイトリン・オズモンドを指導したことがあります。彼のメインの生徒は引退しているため、おそらく新しいスターを探していることでしょう。
宇野の次のコーチがトゥトベリーゼか他の専門家か、誰になるにせよ、昌磨が≪フルスタリヌィ≫に来るという事実はすでにとても興味深い一歩です。
≪フルスタリヌィ≫はなんて訳すのがいいんですかね?クリスタル?
有名なサンボ70のことですが、クリスタル以外にもう一つ何かあったんでしたっけ。(忘れてしまった…。)
6月に入ってからの昌磨くんの重大発表でロシアもざわついていますね。
この先どんな発表があるんだろう。
記事中の昌磨くんのエッジエラーについてはこの方調査不足ですね。
フリップは確実にINだしルッツは確実ではないかもしれないけど修正していたので。
ただ、ルッツは苦手みたいですよね。
エテリのところはルッツが上手い選手も多いので合宿で良い感じに変わるといいですね(^_^)