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アルトゥール・ガチンスキーの歴史4

のつづきです。


- あなたの人生のもう一つの部分はアイスショーですね。タチアナ・ナフカの≪ルスランとリュドミラ≫であなたはログダイ役をやりました。この役は目立ちますが、アルトゥール・ガチンスキーだと識別するのは非常に大変でしたね。

ガチくん

- つまり上手くいったということですね。なぜ僕がまさにこの姿になったのかを言うことはできません。ただすぐにこの役が与えられました。僕の仕事は怯えさせ、氷上でせかせか動き回り攻撃性みたいなものを見せることだとすぐに判断しました。これは僕の人生ではあまりない特徴だからこそ、より面白いんです。

- もっと意外で奇妙でさえあった姿は≪美女と野獣≫のカメラですね。

- それについては全て簡単です。話の中で僕は魔法をかけられたんです。誰も特に描写しておらず、衣装を着てちょっと自嘲しました。更衣室では≪インデシット≫というあだ名をつけられました。洗濯機に似ていたからみたいです。

- ショーに来た人たちがやっかいな衣装と装飾のせいで世界選手権の銅メダリストでありヨーロッパ選手権銀メダリストのアルトゥール・ガチンスキーであることがわからないのは残念ではないですか?そういうショーへの出演は何が面白いですか?

- 僕にとってこれは差し当たりなんらかの新しいステップと変化なんです。試して覚えて、それから何かが僕の生徒たちにも役立つかもしれません。本当にためになる経験です。ペーチャ・チェルニショフから学ぶことはとにかく特別なボーナスみたいなものです。彼が色々な姿をどう見ているのかを彼と話すことも勉強になります。

- あなたは西のショーに出演した経験はないんですか?

- ありません。これに関して僕には比較できるものが何もありません。その代わりに僕は最初のロシアでのショーを覚えています。僕はその時13歳でした。トリノオリンピックが終わったばかりで、その後にロシアの都市をまわるオリンピックツアーの開始が決まりました。そして僕も招かれました。これは本当に大変でした。移動はバスで、スケジュールはこんな感じでした。ホテルに立ち寄って、持ち物をいい加減に片付け、シャワーを浴び、それからリンクにいるだけでした。ショーの後は持ち物をまとめ、またバスです。こんなことが数か月続きました。でも僕は気に入っていました。家にいて勉強するのは面白くありません。でも国中や世界中をまわって滑ることは本当にクールなことです。

- 振り返ってみて自分のキャリアで何か変えたかったことはありますか?アスリートはみんな十分虚栄心があります。あなたが注目されていた期間はとても短くなってしまいました。

- いいえ。僕に起こったすべてのことについて後悔したことはありません。僕はコーチとして働くのが好きです。日陰で静かに自分の仕事をするのが好きです。僕はあらゆる所で騒がれるのは嫌なんです。僕の生徒がトリプルアクセルを跳んでもネットに投稿したりはしません。跳んだのはえらい。でも大事なのは、それが彼の個人的な結果ではなく、彼と一緒に練習してきたチーム全体の結果だということを彼が理解することです。彼がただ≪ありがとう≫と言えば、それだけで素晴らしいことです。


おわりです。

 

ガチくんショーで色々変わったことやってるんですね。すっかり良いコーチになっているみたいで、生徒さんたちを試合で見るのが楽しみです🥰