ただのフィギュアスケートファンのロシア語翻訳

フィギュアスケート関連のロシア語記事や動画の翻訳が中心のブログです。

ユーロフリー後のデニス君のインタビュー

vk.com

デニス君

VKのデニス君のファングループに書いてくださっていた内容です。


2020年ヨーロッパ選手権フリープログラム後、ミックスゾーンでのインタビュー

- 自分の演技に満足してる?

デニス:正直に言うと、僕はとても満足しています。ウォーミングアップは不調でしたけど、演技は良い状態でできたみたいなので。そして健康上の問題でここにやって来るのは大変でしたから。肉体的にというよりは頭の中で完全なプログラムを滑り切るのがとても大変でした。とにかく痛みを克服することは非常に骨の折れる心理的課題です。

- 欠場するという考えはあった?

デニス:正直に言うと頭の中で僕は既にある意味あきらめていました。でもこれは僕のスタイルではありません。いつも100%の準備ができるわけではないですから。だからもし何かがコントロールできなかったとしても、僕はいずれにしろあるもので戦います。そして僕にとってあきらめて試合に行かないという選択肢はありません。なぜなら僕は、観客や自分自身の前で演じ、僕がどれだけ強いかを見せる全てのチャンスをとても大切にしているからです。そして僕がここに来たという事実で、僕は自分ができることや持っていた痛みにうまく対処できたと思いますし、自分自身やトレーニングやサポート、そして僕がどうこれらに対処したかを誇りに思いますし、十分ポジティブな結果だと思っています。

- 今朝の練習でミハル(ブレジナ)と衝突したけど何が起こったの?

デニス:よくあることです。文句を言うために僕の方へ飛んできたわけではありません。ただ「うわー、何が起こった」という感じです。実際、僕はこの状況が友好的に解決したことをとても嬉しくさえ思います。よく言われるように、お互い握手して笑って頷きました。

- 演技は感情表現豊かでとても良かった。ステファンもあなたと一緒に全部のプログラムを滑っていましたね。コーチとしての彼のことを話してくれる?私たちはスケーターとしての彼は知っているから。

デニス:スケーターとしての彼とコーチとしての彼はとても大きく異なっています。アスリートであるためにはいつもある種の攻撃性やエネルギーが必要で、"引き上げ"られている必要があります。コーチとしては、ステファンは反対に自信を与えてくれるように感じます。僕は彼をとても信頼していますし、僕たちは十分長い間一緒に練習してきました。そして、僕の感情が"空前の低さ"にある時でも、彼はサポートを続けてくれ、僕の側で貫けない壁に向かってくれ、これはとても僕の助けになっています。この仕事のスタイルや解釈、そういう悪い状況であってもあきらめてはいけないという考え方そのものが、僕個人的には大きな発見です。何人かのコーチと滑ることができたことはとても嬉しいことです。彼らはみんな僕に自分の知識を与えてくれ、それぞれのコーチから僕は何かを得ました。ステファンから得たことで一番大事なことは最後までやる能力です。自制のスキル、耐え抜く力。コーチとして、彼は忍耐強く、仕事に全力で取り組んでいます。

- 宇野昌磨選手も今度シャンペリーでトレーニングしますね。どんな風に一緒にトレーニングするの?一緒に滑ってる?

デニス:大人になったら子供の時のような監督は必要ありません。少なくとも僕のスイスのフィギュアスケート学校での練習の仕方は若干自主的です。コーチは見守っていますが、トレーニングでは僕自身が何をしなければならないかをわかっていて、練習に行き、自分がしなければならないことに取り組んでいます。コーチは僕を助けてくれ、僕にもっと注意を払う必要がある時には言ってくれます。そしてトレーニングの時にはいつも誰かがついてくれます。基本的にはいつもステファンです。

昌磨と一緒に練習する時、僕は彼がどんな風にジャンプを跳ぶのかを気が済むまで見ています。やはりエネルギーや"引き上げ"られたレベルを感じ、モチベーションになります。僕はこれが足りなくて少し苦しさを感じていました。昌磨や高志郎と練習できる機会は本当にさらに高いレベルのモチベーションを僕に与えてくれます。

昌磨はとても親切で、仲良くやっています。特にゲームで。彼は基本的にはスマホでゲームしていますが、時々一緒にマリオカートをやります。とにかく楽しいです。言葉の壁はまだありますが、僕が日本語をより早く覚えるか、彼が英語をより早く覚えるかどちらかでしょう。でも、彼と少しですが話すのは楽しいです。

- いつどんな風に料理が好きになったの?一番最初に作った料理は何?

デニス:ソチの時僕は14歳でしたがもう一人暮らしでした。僕の食料の大部分はカッテージチーズとソーセージとクッキーなどのお菓子でした。そしてもちろん1年くらいこんな食事を続けたらうんざりしますよね。友達のドミトリーが僕に"何か作ろうよ"と頼んだことで、僕たちは事実上団結しました。それはパンナコッタでした。その時ドミトリーと僕は楽しんで、ミートソースのパスタみたいなものを作ろうとしました。材料が複雑でまだ再現できませんでしたが、大きな"ソチパン"も作りました。僕は当時小さな部屋に住んでいましたが、ドミトリーの所はキッチン付きのアパートだったので、週末僕たちはゲームして料理しました。その後僕はスイスに行きました。そして僕がスイスにやって来たとき初めはステファンの所に住んでいました。僕が食べるのが大好きなこともあり、僕は彼が料理するのを見てとても興味を持ちました。当時僕はサラダがあまり好きではありませんでした。僕にとっては全部草でした。僕は徐々に食べ物にもう少し責任を持つように再教育され、僕は自分の食料を変えました。そしてこれら全てがステファンをとても助けたくなったということにつながりました。それにこれはトレーニング以外の時間を過ごす非常に良い機会です。それで、僕はステファンよりももっと料理が大好きになってしまったんです。僕にとって今はこれはアートです。特にペイストリーは。とにかく甘党なので。僕は料理に夢中で、料理動画をたくさん見ています。何冊か本を読んでレシピに興味を持ち始め、書き出して、絵を描いて、ちょっとしたパイを焼こうとしたり…。全体としてできる限り楽しんでいます。そして今、これは僕にとって3番目か2番目に好きな趣味です。

- 絵の次? 

デニス:僕はとても絵を描くのが好きです。僕は違う世界、例えば"スターウォーズ"とかの世界に住むのがとても好きなんです。だから僕はとてもたくさんスケッチしますが、あまり絵としてではなく、自分のアイデアを書き留めています。そして僕が料理に使う時間と僕がこの全てのことに使う時間はきっと50/50じゃないかな。僕の一日のほとんどはフィギュアスケートとアイデアと準備のメモと料理で構成されてますから。

- ステファンは料理する時にダンスしたり歌を歌うのが大好きだけど、あなたにはそういうことをする習慣みたいなものはありますか?

デニス:基本的に僕が料理する時はいつも気分によって何かの音楽をかけています。僕が何かとても激しいロックを聞くときは、僕はトレーニングのあと最高の気分ではないということで、料理も少しいい加減になることに気が付いています。気分がすごく良い時も、いつも(結果が)幸せというわけではありません。クラシック音楽をかけて適当に料理すると、なぜかいつも僕の料理で一番陽気なものが出来上がります。でも僕は間違いなく食べることとちょっと実験することが大好きです。

なぜフィギュアスケートに魅力を感じ、なぜ料理に似ていると思うのか。とても多くの準備をし、全てのことを前もって良く考えますが、料理を始めると、それでも気分によって、何かをつけ加えたり、なんとなく飾ったりすることができるからです。どんな風にこれにアプローチするのか次第です。だから、キッチンでできる様々な面白い事全部と同じくらい、氷上には自分自身を見せられる可能性があります。

- レストランをやりたいんじゃなかった?

デニス:正直に言うと、僕は今フィギュアスケートにとても強く熱中しています。でも、遠い将来には喜んでやりたいです。僕はパイとペイストリーが大好きで、最近嬉しい驚きがありました。パイのレシピを作って、僕が作ることを提案できるものから好きなレシピを選んでと頼まれたんです。ファンの皆さんの反応がとても嬉しかったです。僕の友達たち、たとえば宮原知子もこのパイを作ってくれました。そしてこんなパイをもっと作りたいですし、将来もしレストランができたら、これらのレシピ全てを一冊の素敵な本にまとめたいととても思っています。ステファンと僕は、彼がバリスタになりたいという話をもう笑って話しています。クリスは金銭面の仕事をするでしょうし、僕はキッチンでの仕事を全部するでしょうから、ステファンはコーヒーを作ってお客さんの相手をするのがとても楽しいでしょうね。


デニス君がロシア語話すイメージが全くなくてJOの時ロシア語話してて最初「あれ?」って思いましたがよく考えたらラトビアの子でしたね。これはロシア語で話してたインタビューなのかな…?

デニス君の話を聞いて、昌磨くんの食生活にこの先変化があるのか…?興味深いですね🧐