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なぜスケーターのトゥルソワは陸上競技に出るのか

rsport.ria.ru


2022年6月3日

なぜスケーターのトゥルソワは陸上競技に出るのか

アレクサンドラ・トゥルソワはモスクワで行われる陸上競技の試合に出場する

アナスタシア・パーニナ

 

信じられないかもしれませんが、アレクサンドラ・トゥルソワが、モスクワのルジニキ・スタジアムで行われる"陸上競技ウィーク"に出場します。コメディアンならこんなニュースは冗談か何かだと考えるでしょう。これに関してたくさんの様々な冗談を思いつくことができますから。サーシャにとって残念なことではなく、印象的で、彼女の反抗的な探求心を申し分なく見せるものです。フィギュアスケートで難しいジャンプが終わり、トゥルソワはポールを持って5メートル跳ぶことを究めに出かけたようです。あるいは、彼女は陸上競技に彼女のために砂の上で4回転ジャンプを跳ぶという新種目を加えても良いくらい特別なようです。

そして、一度に48個の金メダルを獲得できるという可能性が彼女を魅了しているのかもしれません。オリンピックの陸上競技ではそれだけ多くのメダルが与えられます。

同意してください。サーシャ・トゥルソワの話となると、このような冗談でさえ非現実的とは思われません。

ファンたちは、サーシャに退屈しないということに前から慣れています。彼女はまだ18歳になっていませんが、試みや成果のリストには既に25歳の他の選手より多くの項目があります。

例えば、サーシャ・トゥルソワは長い間同じイメージではありません。常に自分の外見をどこか変えています。昨シーズン、彼女はへそピアスを開け、センセーショナルに亜麻色の髪の毛を燃えるような赤毛に染めました。多くの人は色は落とされると思っていましたが、そのままの外見で、サーシャは人生で最も重要な試合、北京オリンピックにたどり着き、出場しました。

トゥルソワは、日常生活ではスウェットパンツをはき、イベントにはイブニングドレスかパステルカラーのパンツスーツを着てやって来ますが、試合にはメダルのために特別に変身するためのユニークな衣装を仕立てることができます。"クルエラ"のプログラムの"新聞紙ドレス"の話です。これは、映画の主人公のスタイリッシュなドレスを模倣しています。これは、彼女がゴミ収集車で他人のパーティーにやって来た時、友人と敵に強烈な印象を与えたものです。

サーシャは犬が大好きで、長い間、小型のチワワやトイプードルからハスキーまで、様々な犬種の代表を家に集め、仲の良い家族にしています。最近、彼女のペットに違う種類の家族が増えました。今、サーシャのところにはベンガル猫がいます。彼女が忙しい一日を終えて眠る時に、この子たち皆が飼い主の足の周りにいる様子を見ることができたら面白いことでしょう。

最近、サーシャはフレームアップスタイルの自分のダンス動画を公開して世間を驚かせました。これはストリップダンスの一種です。トゥルソワのエレガントな”ぎこちなさ”について話していた人たち皆への説得力のある答えになりました。

サーシャのスポーツキャリアには、時流に従った行動をしない意欲を見せて、正しさを探す瞬間もありました。オリンピックの2シーズン前、彼女はコーチをエテリ・トゥトベリーゼからエフゲニー・プルシェンコに変更しました。新しい経験をし、違う指導方法を試し、元の場所へ戻ることにしました。

そして、サーシャが彼女の世代の中では初めて世間にボーイフレンドを明かしたというのはさらに興味深いことです。この春、彼女とスケーターのマルク・コンドラチュクは、一緒に撮った写真をSNSに公開し始めました。かつて、こんな風に大きく取り上げられたのは、おそらくリーザ・トゥクタミシェワの彼氏だけでしょうが、そうは言っても彼女はサーシャより年上です。

サーシャはやたらと必死に生きています。これらは全て彼女に関する真実です。彼女は心から1位になりたがっていて、一番難しいジャンプを跳び、他の選手たちが身震いするような要素の実行者として歴史に名を残そうとしています。そして、スポーツだけでそうなのではありません。サーシャは日常生活でもとても大胆で、際限なく自分を探求しています。実際、このオフシーズンに「トゥルソワが宇宙旅行者になろうとしている」とか、「"ロシアンロケット"が自分の犬が描かれた旗をマリアナ海溝の底に立てた」とか、「トゥルソワがパラシュートで4回転ジャンプを行った」とかいうニュースを聞いても驚かないでしょう。

このような背景を考えると、陸上競技や走り幅跳びは、既に突拍子もない事のようには思えません。後は結果を待つだけです。もしかすると、すぐに記録になるかもしれません。"これがサーシャだ"と、全ての不可解なことを説明する彼女のファングループのハッシュタグの一つが伝えることでしょう。