ただのフィギュアスケートファンのロシア語翻訳

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サムソノフ君の試合後のインタビュー

www.sport-express.ru


2023年4月24日

トゥトベリーゼの生徒が半年ぶりに戻り、ある事のおかげでモスクワで勝った。彼へのインタビューの内容。

ドミトリー・クズネツォフ

 

ダニイル・サムソノフはカムバックの美しい物語を作りたい

エテリ・トゥトベリーゼ、エフゲニー・プルシェンコ、イリヤ・アベルブフのチームが様々な町や都市でショーを行っていますが、今シーズンの試合はまだ終わっていません。モスクワの≪マラジョーシュカ≫リンクではモスクワ連盟会長賞の大会が行われ、頼りになる選手たちが出場しました。女子のこの大会の優勝者はアリサ・ドヴォエグラゾワ(4回転ルッツで転倒しましたが、トウループは成功)で、男子の優勝者は≪クリスタル≫の別のスケーター、ダニイル・サムソノフでした。このリンクの男子の主役はかつて何度かケガと≪シュラッター病≫のために競技を離れましたが、今度は4回転ジャンプを戻し、トップ選手に食い込む準備ができています。大会後、≪Sport Express≫は彼と話し、彼は0.74点差でアンドレイ・ムホルトフに勝った理由や、今後の目標や控え目な約束について話しました。

youtu.be

 

僕は鈍っていないとわかった

- ダニイル、優勝おめでとう。君はまたフィギュアスケートに戻ってきた。支配するため?

- まずは滑るためです(笑)今はまず落ち着いて統一国家試験に合格し、オフシーズンに4回転を戻すのが目標なので、きっと2年は休みがないですが。

- 5月の大会で君を待つべきかな?珍しいけど。

- いいえ。今シーズンはもう僕を待たなくていいです。5月にスポーツマスターのカテゴリーがある試合を一つも見つけられなかったので。

- モスクワフィギュアスケート連盟会長賞での演技はどうだった?

- 演技は上々でした。もちろん、フリーはもっと上手くできたと思いますが、フリーが朝9時のスケジュールだったので、多くのことが上手くいかないだろうと思いました(笑)いつも11:30にやっと最初のトレーニングが始まるのに、ここでは9:30にはもう滑らなきゃならなくて、トレーニングなしで、6分間練習の間に全てやらなくてはなりませんでした。ショートプログラムは良かったです。アクセルはもう少しうまく跳べたと思いますが、試合のための練習が足りませんでした。なぜなら6分間練習で僕はアクセルを自信を持って跳びましたが、演技では足が上手く動きませんでした。2本のアクセルを跳ぶことができ、フリーでは素晴らしく跳ぶことができて嬉しいです。1本目も跳べたはずでしたが、どうも、また最初のポーズを取った時に疑いみたいなものを持ってしまったみたいです。でも、試合を重ねるごとに自信がつき、より上手くできるようになると思います!

- アンドレイ・ムホルトフとの点差は1点もなく、ジャッジはおそらくどちらを勝たせることもできたでしょうね。

- アンドレイとの差は本当にわずかでしたが、僕は順位が目的で出場したのではありません。僕はプログラムの中でトリプルアクセルを決めるという約束を守るために出場しました。僕は10月に、今シーズンの次の試合でこのジャンプを見せなければならないと言いましたから。僕はそれをやりました。

まあ次に、とにかく僕はまだそれほど鈍っていないとわかりました。最初のトリプルアクセルの後はトリプルサルコウの予定でしたが、アクセルが抜けてしまった、つまりシングルアクセルだったので、ジャンプの起動に入ってからサルコウをフリップに変えました。繰り返しの心配がなくなり、もう一本フリップを跳ぶことができたので。この点差が全てを決めたんです。もしサルコウを跳んでいたら2位でしたが、このおかげで勝ちました!

- キャリアの中で最も大きなトロフィーだね。

- そうですね。確かに一番大きなトロフィーです。こんなに大きなカップは初めてです。サッカーのチャンピオンリーグで優勝したのかと思いました。サッカーチームがタイトルを獲った時にやっているように、カップを掲げるところでした。この試合に出るために、サッカー選手たちみたいに多機能センター(各種書類を発行するところで、最近ロシアではサッカーファンはここで書類をもらわないとスタジアムに入れないそうです)に通う必要がなかったことはもっと良かったです(笑)でも、僕は実際長い間こういう全ロシアの試合に出ていなかったので、今は僕にとっては出場して自分のファンに喜んでもらうことが大事です!

 

僕は思い出してもらえるように美しい物語を作らなければならない

- 君がまた姿を消さないという保証みたいなものはないの?

- 復帰を保証できるかについては、正直なところ何も言うつもりはありません。もう臆測したくありません。誰にも何もわかりません。

- じゃあ、ケガしたり復帰したりする間、≪もういいや、他のことをやろう≫と考えたことはない?

- やめようと思ったことはありません。なぜなら僕自身がまだとても多くのことを見せることができるとわかっていましたから。僕はまだ最後まで自分を出し切っていません。全て勝ち取ったわけではありません。ですから、後々思い出してもらえるように、僕は美しい物語を作らなければなりません。この大会はその物語の最初の一歩です。

- でも難しくなるだろうね。男子シングルの競争がどんなものかを見てわかるだろうけど、4回転無しではどうにもならない。

- フィギュアスケートはもちろん見ていますが以前よりは減りました。男子シングルの競争はきっと3~4倍激化しましたね!選手はもうみんな4回転持ちです。でも僕はそれでも4回転なしでは勝つのが難しいということには賛成です。でも同時に、ジャンプに加えてスケーティングとスピンが重要視されることにも賛成です。これらはフィギュアスケートのとても大事な要素です。だから僕は60:40で4回転重視をより支持します。自分の4回転については、まだ戻し始めていませんでした。試合へ向けて、アクセルを入れたプログラムをきちんと準備したかったので。今からまずは4回転サルコウを戻し始めます。既に試してみたフリップはひどいものでしたけど。まあもっとひどいかと思っていたんですが、まだやはり僕が望むものではありません。だから今度は普通に徹底して4回転を戻し始めます。

 

サッカーのCSKAに勧誘されたい

- グラスルは君のことを思い出すと言っていた?君は彼を負かしたことがあるよね。

- そうですね、確かにダニエルを負かしましたから、覚えているんじゃないかな(笑)僕はわからないので彼に聞いた方が良いです。でも、僕は彼のことをちゃんと覚えていますし、彼が僕たちと滑っていることが嬉しいです。僕はまだ英語が得意じゃないので、話すことはまれです。でも時々話せます。話せるのは中級レベルですけどね。

- 3人のダニイルのコラボナンバーはやらないの?もしダニイル・マルコヴィチ(グレイヘンガウス)が加わってくれたらだけど。

- わかりません。僕はコラボナンバーは嫌ではありません。でもそういうのはやらない気がします。たぶん、モリス(クヴィテラシヴィリ)とニカ(エガゼ)なら良いコラボナンバーができるんじゃないかな。一般的に、もし急にそういう実験をすることになったら、純粋なフィギュア スケートじゃなくて、スポーツのテーマのようなものをやったら良いかもしれませんね。

- 君はサッカーが好きで、CSKAのファンで見に行くんだよね。彼らに勧誘されなかった?

- まさか、誰も誘ってくれませんよ。いつかCSKAが誘ってくれて、僕が≪ゼニト≫戦にエントリーできたらいいのに。あなたの同僚のコンスタンチン・レシクとサッカーを見に行きましたけど、そうなったら彼は≪ゼニト≫のメンバーだったらいいですね。彼はゼニトのファンですから。今シーズンはもうそういう試合はないので来シーズンに!後でコンスタンチンに彼がサッカーで勝負する準備ができているか聞いてくれますか?