「モチベーションには問題があり、至る所で探している。」：トゥクタミシェワのインタビュー
ワシリー・ボグダノフ
2023年8月19日
フィギュアスケートの世界チャンピオン、ヨーロッパチャンピオンであるエリザベータ・トゥクタミシェワは、7月13日から8月20日までソチで開催中の、タチアナ・ナフカのアイスショー「シェヘラザードの愛の物語」に出演中です。とあるショーの合間に、26歳の彼女はリア・ノーヴァスチの記者と、モチベーション探し、次シーズンのこと、引退後の創造性に満ちた計画について話しました。
- 冬のショーでは悪女を、今回は女神を演じられていますが、どちらが演じやすいですか？
- 私がどちらのキャラクターに近いかは言いませんけど、サイス（主要な敵キャラ）を演じる方が面白かったです。この役はこの上演で私が覚えた最初の役でした。最初に取り組んだものには特別な感情を抱くものです。それに、サイス役の方が、出番が多くて氷上にいる時間が長いし、よりパートナーたちと交流できます。そして、衣装も黒や明るい青でより私のスタイルに近いです。
- エピソードの一つでサイスは氷に火を放ちますね。この要素はどうやって覚えたのですか？
- とても印象深い瞬間でしたが、ちょっと怖かったです。幸いこれが原因で良くないことが起こったりはしませんでした。熱くて時々少し跳び上がったこと以外はね。
- 今シーズンみたいに、こんなに遅くまでプログラムを作らなかったことはありませんよね。そのことで心配に思ったことはありませんでしたか？もうすぐ始まりそうだから、良く滑り込んでいなければいけないのに、全然滑り込めていないとか。
- 実はありません。望めば、全てのことに対して時間は十分にあります。今度ちょうど別のショーに出演して、そこで私が今シーズン使うプログラムも含めて滑り込むつもりです。
- 今シーズンの新プログラムはどんなものになるのですか？
- フリーは以前のものを使います。ショートはほぼ新しくなります。既に何かの演技でご覧になっているかと思いますが、ショートプログラムではありませんでした。
- 今はトリプルアクセルには取り組んでいるのですか？
- もちろんです。定期的に跳んで仕上げています。
- かつてあなたが興味を持っていた目標の一つに4回転トウループがありましたね。今、それは計画にありますか？
- 現在は安定性に取り組んでいて、プログラムに4回転を入れることは計画していません。
- シーズンに向けてコンディション調整や準備は何パーセントくらいできていると思われますか？
- パーセントでは言いませんが、8月中旬としては妥当なコンディションです。必要なコンディションまで調整する自信はありますが、実際どうなるか見てみましょう。
- ロシア代表のあなたの若い友達たちの中に、あなたと同じくらい長く選手と続けたがり、続けることができる子がいると思われますか？
- 何度も言いますが、望めばなんでもできます。ソフィア・アカチエワには期待したいです。彼女が長く続ければ、フィギュアスケート界に大きな足跡を残せるでしょう。
- あなたにとってとても年が離れた妹くらいの年齢の女の子たちと試合に出るとき、どんなことがありますか？とても若いスケーターたちがあなたに人生におけるアドバイスみたいなものを求めることはありますか？
- 私たちはよく話しますし、彼女たちやお母さんたちとも理解を深めようとしています。いつも、話し相手や話題は見つかります。アドバイスに関しては、むしろ求められないことが多いです。私たちはあまり競争相手にアドバイスを求めて近付きません。でも、彼女たちが何を私に頼んでくるのか知りませんけど、私はいつもオープンですし、助ける準備はできています。
- あなたは今年17シーズン目ですね（ジュニアも含めて – 編集者注）。それだけ経験がありますが、まだ何かあなたを驚かせることがあるでしょうか？
- きっと全体的にないですね。
- 何にモチベーションを感じますか？
- 今のところ探しています。とてもあるという状態ではありません。至る所で探しています。例えば音楽とか。前述の物語の中とか。とても繊細な質問です。モチベーションは無理やり上げるものではなく、ただ欲して見つけるものです。それは何もしなくても自然と出てくるはずです。今のところそれに問題がありますが。
- あなたは長い間故郷のグラゾフを訪れていないことを気にされていましたが、とりあえず行くことはできましたか？
- はい。最近公演で行きました。親戚のみんなに会いました。家で過ごすのは素晴らしかったです。
- アリーナ・ザギトワがしたみたいに、同郷の若い子たちのために学校を開く考えはありませんでしたか？
- 提案されたらきっと断りませんが、今のところそういう壮大な計画はありません。でも、将来的には全ての可能性があります。それは発展のヴァリエーションの一つです。
- あなたは最近テレビ司会者をやってみたいとおっしゃっていましたね。
- 今のところ私のこの願望を妨げるものは何もありません。何の司会をしたいか具体的にはわかりませんが、学ばなければいけませんし、時間が必要です。たぶん、ショーか何かでしょう。それか、マキシム・トランコフと演技後のコメントをもらうか。
- ジャーナリズムには興味ありませんか？
- どんなジャーナリズムですか…（笑）
- アレクセイ・ニコラエヴィチがメキシコの合宿で頭にケガをしましたが、今はその後遺症の心配はありませんか？
- 彼は元気でぴんぴんしています。毎日、私たちには彼みたいな士気や力がないと私たちを叱っています。だから、私たちは彼を参考にしています。
- 最近YouTubeチャンネルを開設されましたね。趣味ですか？それとも何か本格的なことを計画されているのですか？
- 現時点では趣味です。プロジェクトが本格的かどうかを話すのは難しいです。まだ始めたばかりなので。どれくらい面白いものになるか、時間が経てば分かると思います。今のところ普通のもので、不定期に更新しています。ちょっと撮影したくなる時もあるし、少し本格的な事をしたくなる時もあります。研究中です。メキシコでは撮影をする必要がありました。とても気に入りました。みなさんも行ってみてください。
