ただのフィギュアスケートファンのロシア語翻訳

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今季のリーザはシェイリーン+3A×3

今季のリーザの情報、ちょこちょこ出てましたがこちらの記事でまとめてあったので訳しました。

【追記です】

8/23にリーザが話していた内容を見ると、この記事は関係者に直接聞いて書いたものではなさそうですね💦内容あやしいのでそれなりな感じでお読みください😓

sport.business-gazeta.ru


新シーズンのトゥクタミシェワ:3本のトリプルアクセル、シェイ=リーン・ボーンの新しい振り付けとブルース

世界選手権チャンピオンはジュニア選手たちに対する準備をしている

ロシアのスケーター、エリザベータ・トゥクタミシェワは、2019/20シーズンの試合用プログラムの曲を最後まで隠していて、振付師の名前だけ発表していました。有名なカナダの振付師、シェイ=リーン・ボーンです。しかしシーズン開始が近づくにつれて、準備中のプログラムについての情報が増えてきました。≪Business Online≫は、2015年の世界選手権とヨーロッパ選手権のチャンピオンが、新シーズンに何を見せてくれるのか、彼女がどんな技術のプログラムを準備したのかを含めて理解しました。

ショートプログラム

ショートプログラムでは、トゥクタミシェワは、イギリスのロックバンド、フローレンス・アンド・ザ・マシーンの≪Drumming Song≫で演技します。現代のインディーロックのための象徴的な歌:10年経った今なお全英アルバムチャートに入っており、レディー・ガガがビデオクリップに参加していて、この歌はすぐにいくつかの権威ある賞を受賞しました。音楽の観点から言えば、≪Drumming Song≫は、パーカス、オルガン、ピアノ、ベース、バイオリン、ビオラ、チェロ、ハープといった楽器音の合成です。このようなメロディーはとても速いスケーティングスピードと激しいけれどもなめらかな動きを必要とします。

彼女はロックで演技するのは初めての経験です。Golden Skateのインタビューでエリザベータは、視野を広げ、新しい動きを試すために自分にとって新しいスタイルを意図的に選ぶことにしたことに触れました。特に、新しいショートでトゥクタミシェワは自分にとって全く新しいステップを見せます。

プログラムのアイデアのベースは、歌と同じように愛です。正確に言うと愛の苦しみです。作詞したクリスピン・ハントの言葉によると、彼は人間関係の本性と多面性を見せたかったようです。彼の意見では愛は火の粉や電気のようなものです。それは生活に必要なエネルギーを与えることができますが、殺すこともできます。同時に、ゴシックモチーフとエドガー・ポーの作品が音楽へ大きな影響を与えています。

フィギュアスケートでこのような難しいアイデアを実現するのは本当の挑戦です。だから、トゥクタミシェワは世界で最も強力な振付師の一人であるシェイ=リーン・ボーン(彼女がどんな人で振り付けにいくらかかるのかはこの記事で)に頼んだのです。≪やっと私の夢が実現したわ。私はずっと彼女と仕事をしたかった。私は彼女のプログラムを見て、彼女は本当の傑作を作ると確信したの。≫と、トゥクタミシェワは打ち明けました。

エリザベータのプログラムを作るのに2週間半かかりました。ボーンはトゥクタミシェワと、全て彼女にとって新しい動きを個別によく検討したので、彼女の演技はジャッジを感動させるに違いありません。昨シーズンはまさに振り付けの欠点と演技構成点の低い評価のため、トゥクタミシェワはシーズンのリーダーだった紀平梨花とアリーナ・ザギトワに勝つことができませんでした。

フリープログラム

フリープログラムでは、トゥクタミシェワはアメリカのグループ、ザ・ホット・サーディンズの≪キャラバン≫で演技します。これはショートとはタイプが全く違います。フリーでは軽快なモダンジャズを演じます。エリザベータは60年代のカジノの雰囲気を作り出し、観客たちと"遊ぶ"ことを望んでいます。

当初、トゥクタミシェワはフリーはイリヤ・アベルブフに作ってもらうつもりでしたが、彼女はボーンとの仕事がとても気に入り、彼女にフリーも頼みました。(※フリーはシェイリーンでもアベさんでもなくエフゲニア・グレースさんだそうです。)これは間違いなく赤字ですが。≪Business Online≫が伝えた、ボーンに振り付けを頼んだスケーターと同じように、彼女が振り付けたプログラム1つの価格は1万ドルからです。それに対してアベルブフの振り付け代はずっと控えめです。

しかし、トゥクタミシェワは演技構成点でライバルたちに追いつく必要があるため、振り付け代を節約している余裕はありません。ボーンとエリザベータの仕事の最初の結果は既に今見ることができます。シーズン前のタルトゥでの合宿で、彼女は前のバージョンのフリーを見せています。

エキシビションナンバー

トゥクタミシェワはアベルブフにフリーは作ってもらいませんでしたが、エキシビションナンバーを依頼しました。昨シーズン、好成績のシーズンは、エキシビションナンバーの重要度が試合用のプログラムより低くはないことが分かりました。

ブリトニー・スピアーズの≪Toxic≫で滑る明るいナンバーは、YouTubeで世界中からほぼ300万回再生され、フィギュアスケートのことを耳にすることが少ない国からでさえ多くの高評価を受けています。

しかし、新シーズン、トゥクタミシェワはもう服は脱ぎません。軽い色っぽさは実験としては良かったですが、エリザベータはそういう姿を常に連想されることは望んでいません。 

同時に、彼女は新しいナンバーはさらに明るくすることを計画しています。エキシビションナンバーは試合のプログラムでは禁止されている要素の詰め合わせで、フィギュアスケートコミュニティへの挑戦になりそうです。レディー・ガガと俳優のブラッドリー・クーパーが演じる≪Shallow≫のビデオクリップの音楽は、こういったアイデアのためには最適です。

今の所、公開された演技はありませんが、既に演技の衣装は知られています。

テクニック

最も大事な問題は、新シーズンの彼女の技術的なベースがどうなるかです。4回転を武器とするアレクサンドラ・トゥルソワとアンナ・シェルバコワがシニアに上がります。彼らと戦うために、トゥクタミシェワは内容を難しくする必要があります。

そして彼女はこの一歩を踏み出しています。≪Business Online≫の情報によると、現在彼女は難易度によって技術的内容を変えたいくつかのバージョンの練習していて、それぞれの試合前にどれかを選ぶつもりで、ライバルたちや自分の状態により決めるようです。

一番難しいバージョンを選びましょう。ショートはトリプルアクセル、演技後半にルッツ+トウループのコンビネーション、単独ジャンプはループ、フリーはトリプルアクセル、トリプルアクセルとダブルアクセルのジャンプシークエンス、ルッツ+トウループのコンビネーション、フリップ、ループ、サルコウとのコンビネーション。

また、彼女はトリプルアクセルとトリプルトウループのコンビネーションも練習しています。エリザベータは様々なバリエーションのジャンプを試し、シーズンの終わりに近づいたら、最も有利で安定したものを選ぶ計画です。

トゥクタミシェワはこの賭けを具体的にはショートで行います。ショートには彼女に大きく有利な点があります。4回転はショートでは禁止されていますが、アクセルは必ず入れなければならないジャンプなので、すでに彼女は基礎点でほぼ5点勝っているのです。

この利点により、フリーでのトリプルアクセルと4回転ジャンプとの点差がなくなります。トウループはトリプルアクセルよりたった1.5点高いだけですし、サルコウは1.7点です。2019年の世界選手権でカザフスタンのスケーターエリザベート・トゥルシンバエワが、4回転は万能薬ではないことを教えてくれました。トゥルシンバエワはクリーンな4回転サルコウを跳びましたがフリーで4回転のないエフゲニア・メドベージェワに負けました。

4回転フリップとルッツは得点が高いです。トリプルアクセルよりも3点、3.5点上ですが、4回転ルッツを試合で跳べるのは世界で二人の女の子だけです。

さらに、トゥクタミシェワのアクセルはトゥルソワとシェルバコワの4回転ルッツよりも安定しています。アレクサンドラかアンナが一回転倒した場合、新ジャッジシステムでは彼らの評価はたちまち下がってしまいます。

試合

エリザベータはアメリカと中国のグランプリシリーズに出場します。彼女はいつも通り9月13日から15日にイタリアのベルガモで開催されるチャレンジャーシリーズのロンバルディア杯にも出場する予定です。

しかし、トゥクタミシェワの最初の本格的な演技はもっと早く、9月7日と8日に≪ルジニキ≫で行われるロシア代表のオープンスケートで見ることができるでしょう。

ルスタム・イマモフ

シェイリーン振り付けのリーザ、すごく楽しみですね😊

アクセルだらけのフリー、今年こそ見てみたいです。ロシア女子はますます大変だけどがんばれ~!!!