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アリーナ・ザギトワ:≪引退したとは言っていない≫

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エレーナ・ペトロワ

2021年9月8日

 

≪引退したとは言っていない≫:アリーナ・ザギトワは2022年のオリンピックについての声明を出し、ブゾワとメドベージェワについても話した

オリンピックチャンピオンはクリミア半島でファンたちの質問に答えた

 

9月8日に半島でスタートした≪タヴリーダ≫フェスティバルで、フィギュアスケートファンたちに嬉しいサプライズがありました。アリーナ・ザギトワとのミーティングです。美しいチャンピオンとの交流は、テント村の真ん中にある大きなテントで非公式に行われました。キャップとスニーカー姿のアリーナはやわらかいビーンバッグチェアに、お客さんは彼女の回りの床の上に直接座りました。嬉しいですね!そして大事なのはファンたちが自分たちの質問全てに答えてもらえたことです。

 

オリンピックについて

- 自分の能力を適切に評価しないといけません。北京の冬季オリンピックには絶対参加しません。早めにシーズンに入り、ランキングを上げておかないといけませんが、私は今トップ10にも入っていないと思います。オリンピックへの準備には丸4年必要です。12ヶ月ではぜんぜん足りません。私はオリンピックの時の感情が恋しいです…。でも私は引退したとは言っていません。

 

エフゲニア・メドベージェワとのショーについて

- 誰が参加するのか見てさえいませんでした(ザギトワとメドベージェワは9月25日に行われるショー≪フィギュアスケートに夢中≫(←日本語名はよくわかりません)で共演予定 - 編集者)。提案が面白ければ受けます。

 

オリンピックの新体操でのスキャンダルについて

- 私はジャッジについては話しません。自分の得点について納得できない場合でも、ジャッジの決定を受け入れます。彼女たちの順位について騒ぎが起こりましたが、それで結果が変わることはありませんでした。もちろん、気分は良くありません。彼女たちとは仲が良く、とても応援していましたから、こういう結果はとても残念です。でも私はジャッジする立場ではありません。

 

ブゾワの前で震えたことについて

- ≪アイス・エイジ≫に司会者として出演した時はとても大変でした。それまでは番組をテレビで見ていただけで、舞台裏に隠されていることは知りませんでしたから。そこにはとても多くのことが隠されています。それに、選手たちも様々です。話しが上手な人もいますが、私はプライベートを大事にするタイプです。いつも一人でいる方が好きでした。私は自分自身を深く掘り下げて考えるのが好きなんです…。出演者の、例えばオリガ・ブゾワに近付いた時、私は震え上がったのを覚えています。何を言えば良いかわからず、考えがまとまりませんでした。そして考えていた質問も、近付いているうちに全部忘れてしまいました。≪オーリャ≫ではなく全く別の名前を言ってしまいそうなくらい緊張していました。それでも私は成長を続け、先生と練習し、最終的には自分のスキルを磨くことができました。成長するというのはとてもクールな気持ちです。ですから大変なことを恐れてはいけません。

 

重要な勝利について

- オリンピックは体験できませんでした。私たちは日本で合宿をしていて、着いたらすぐに試合でした。選手村にもいませんでしたし、開会式にも出席しませんでした…。でもオリンピックのメダルはもちろん私の努力に対する一番重要な報酬です。

オリンピックの後すぐに私が惨敗した世界選手権がありました。私は5位だったと思います。でもそのことについて知ったのは一年後でした。私は意図的に結果を見ませんでした。表彰台に上れなかったなら自分が何位だったのか知る必要があるでしょうか?感情的にはこのことは私に深い傷を残しました。しかし一年後の次の世界選手権で私は勝ちました。そしておそらくこの勝利は私にとって最も忘れられないものになりました。

 

新しい生活について

- 私は試合に出るのを辞めています。退屈かと言うと逆です。以前は練習ばかりの生活で、自由な時間は寝て力を回復するだけでしたが、今はとても多様性のある生活をしています。練習だけではなく大学へ行ったり、スピーチのトレーニングをしたり、英語のレッスンを受けたり、ショーに参加したりしています。それに夜は自分のための、女の子らしいお手入れ全般のための時間まであります。私はフェイスマスクをしたり化粧品を試すのが大好きなんです。退屈することはありません。

 

映画の撮影について

- はい、そういうオファーがあり、台本まで送られてきました。でも、読んでみてあまり気に入りませんでした。私に合った役は今のところ見当たりません。でも、映画には出てみたいし興味があります。私はロシアのコメディーが好きで≪キッチン≫や≪グランデ≫は全部見ました。

 

海外生活について

- できないだろうと思います。自分には向いていないし、ロシアが良いと思っています。ここには大好きで大切な親戚みんながいます。きっと彼らのことが恋しくなると思います。

 

スター病について

- 私は地方で生まれ、長い間そこで暮らしていました。スター病になったことはありません。私は皆さんと同じ人間です。そういう風に両親が私を育ててくれました。