ただのフィギュアスケートファンのロシア語翻訳

フィギュアスケート関連のロシア語記事や動画の翻訳が中心のブログです。

チェンとトゥルソワ、スケートアメリカでより多くの4回転を跳ぶのは?

nevasport.ru


チェンとトゥルソワ、スケートアメリカでより多くの4回転を跳ぶのは?アメリカのグランプリ大会で繰り広げられる熱戦の数々

もう明日、金曜日から土曜日の夜にラスベガスで、フィギュアスケートのシニアのグランプリシリーズ最初の大会が始まります。スケートアメリカでは何に驚かされるでしょうか?

この試合でロシアから多くの選手がデビューしますし、ペアで最高に面白い対決がありますし、サーシャ・トゥルソワがついに公式大会で5本の4回転を着氷することができるのかという大事な話題もあります。全て順にNevasportでご覧下さい。

 

モロゾフ - バギンのグランプリシリーズデビューとアイスダンスでのアメリカ人たちの戦い

アイスダンスに出場する予定のロシア代表は最も少ないです。ラスベガスの大会がグランプリシリーズデビューとなるアナベル・モロゾフ – アンドレイ・バギンが出場します。健康上の問題のため、ティファニー・ザゴルスキー – ジョナサン・ゲレイロは出場することができませんでしたが、彼らが金を獲るのは難しかったでしょう。

この種目で面白いのは何でしょうか?アメリカのトップカップルのタイトル争いが続いています。昨シーズンの世界選手権では、マディソン・ハベルとザカリー・ダナヒューが上でしたが、マディソン・チョックとエヴァン・ベイツは並んでいて、実際、ライバルに劣っていることはありません。

 

荒れるペアの戦い:エフゲニア・タラソワ – ウラジーミル・モロゾフ vs アレクサンドラ・ボイコワ – ドミトリー・コズロフスキー

ペアの試合の主な優勝候補は、ロシアのペア、エフゲニア・タラソワ – ウラジーミル・モロゾフとアレクサンドラ・ボイコワ - ドミトリー・コズロフスキーです。両ペア共、オリンピックシーズンの戦いを始めていますが、最も理想的なコンディションというわけではありません。タラソワ - モロゾフはエテリ・トゥトベリーゼのスタッフたちとトレーニングしていますが、やはりまだそれぞれのプログラムでジャンプの問題があります。そして、ボイコワ – コズロフスキーは、タマラ・モスクヴィナのところで2シーズンスロージャンプと戦っています。今回はよりクリーンに滑ったペアが勝つでしょう。

残りのペアは表彰台を争います。その中には2組のアメリカペア、アレクサ・クニエリム – ブランドン・フレイジャーとジェシカ・カララン – ブライアン・ジョンソンがいます。ところで、カラランは今年ドーピングスキャンダルに見舞われましたが、禁止物質は化粧品から体内に入ったものだということで潔白を証明できました。

 

男子シングルは全て予想可能、女子シングルもだが…

もしその大会にネイサン・チェンがエントリーしていれば、優勝者は99パーセント明らかです。どうやらヴィンセント・ジョウがストックホルムの世界選手権での失敗の後、復活したようですが、3度の世界チャンピオンの演技の内容とレベルに追いつくのは難しいでしょう。(もちろん、チェンが健康や準備に何の問題もない場合の話ですが。)

日本代表の宇野昌磨と佐藤駿を観るのも面白いでしょう。彼らはジョウと表彰台争いができます。ロシア代表は、1年間怪我で休んでいて、テストスケートではあまり良い演技ができなかったアルトゥール・ダニエリヤンです。復帰はアルトゥールには大変なことですが、彼のポテンシャルはかなりのものですし、プログラムにはきっと注目する価値があります。

女子シングルにも強力な優勝候補がいます。アレクサンドラ・トゥルソワです。ショートのトリプルアクセルとフリープログラムの5本の4回転という新しい試みを予定していますが、いきなり今回の試合で上手くいくでしょうか?トゥルソワの勝利は彼女がどれだけクリーンな演技をするかにかかっています。他の選手たちの構成ではまだサーシャに近づくには一歩及びませんから。

サプライズが起こせるのはロシア代表の残りの2人のスケーターでしょう。私たちはダリア・ウサチョワとクセニア・シニツィナをシーズン前の大会で見ていませんが、テストスケートの後、彼女たちは十分に演技を難しくすることができたでしょう。シニツィナは既に4回転トウループを覚えていますし、おそらく試合で跳ぶでしょう。そして、ウサチョワはトリプルアクセルの練習を続けていますから、スケートアメリカでそれを跳ばないとは言い切れないのでは?

トリプルアクセルはアメリカのアンバー・グレンと韓国のユ・ヨンにも期待できます。日本の坂本花織と宮原知子も十分表彰台を狙えます。

 

ネイサン・チェンとアレクサンドラ・トゥルソワ、より多くの4回転を跳ぶのは?

これは現実的な質問というようりはむしろ修辞的疑問です。しかし、女子はショートプログラムで4回転ジャンプを跳ぶことが禁止されていますが、チェンはショートでいつも2本の4回転を跳んでいます。しかし、フリーでは彼は最大限できることをしなくてもよい可能性が十分にあります。やはりまだシーズンは始まったばかりですし、ピークは2月に迎えなければなりません…。

トゥルソワは明らかに5本の4回転を試すでしょう。そういう内容でだけこの先のオリンピックでの成功を期待することができますし、試合を通して得た経験によって、まさにそれを滑りこなさなければなりません。ですから、フリーでは私たちのサーシャは文字通りアメリカ人を跳び越えられるかもしれません。

エキシビションで私たちはきっとこの二人が何かのサイドバイサイドジャンプを跳ぶのを観られるに違いありません。4回転ルッツを一緒に跳んでみたら良いのではないでしょうか?

 

テキスト:アナスタシア・マトロソワ


スケアメたのしみですね~😊