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サムソノフ君の近況

ちょっと前の記事ですが、訳をUPします。

www.sport-express.ru


2022年8月13日

トゥトベリーゼの生徒、サムソノフはカザフスタンでコーチになった。ダニイルはオスグッド・シュラッター病のため試合に出ていない

アナスタシア・プレトニョワ

 

2019年、彼は世界で最も有望なジュニアの一人だと考えられていた。

数年前、ダニイル・サムソノフはおそらく世界で最も才能あるジュニア選手だろうと考えられていました。エテリ・トゥトベリーゼの生徒である彼は、世界記録を樹立し、現在のトップ選手たち、イタリアのダニエル・グラスルや日本の鍵山優真を追い抜いていました。しかし、その後コンディションを落としました。ジャンプが決まることが少なくなり、転倒とその他のミスが多くなりました。サムソノフは、脛骨損傷による関節の病気、オスグッド・シュラッター病であることが明らかになりました。ダニイルは全ての試合を欠場し、長い間フィギュアスケート界から姿を消していました。今回、彼がゲストコーチとしてカザフスタン代表のスケート合宿に参加していることがわかりました。(8/13の記事なので今はもう終わっています。)

サムソノフの輝かしい飛躍

サムソノフについて話題になり始めたのはペルミで行われた2019年のロシア選手権の後からです。トゥトベリーゼの生徒である彼は、フリーで4回転ルッツを跳びこの大会で勝ちました。それほどクリーンではありませんでしたが、タチアナ・アナトリエヴナ・タラソワが言うように、それでも跳びました。小柄な少年は、当時、美しいジャンプ、優れたスピン、そして音楽性で驚かせました。ショートではダーニャはトリプルループとのさらに難しいコンビネーションを跳んでいました。

世界ジュニアには彼は出場しませんでした。もちろん、選出されなかったからではなく、単に年齢が足りなかったからです。彼は規定されている日より数日遅く生まれました。その代わり、彼は翌シーズン、ショートプログラムでジュニアの世界記録を樹立し、ポーランドのグダニスクで行われたグランプリ大会で勝ちました。クワドルッツはその時フリーで跳べませんでしたが、その他は良い演技でした。当時のサムソノフの2つのプログラムの合計点は250点でした。この点数に近づいてさえいないシニア選手もいました。彼は鍵山優真に勝ちました。この日本人は、わずか1年半後には羽生結弦を上回り、世界選手権銀メダリストになり、その後繰り返し成果を上げ、オリンピックで2位になりました。

デニス・テン・メモリアルで、サムソノフはフリーにルッツとフリップのクワドを入れましたが、両方共回転不足でした。しかし、残りはまた素晴らしい出来だったため、結果的に40点差で勝ちました。合計点は264点まで伸ばしましたが、この点数は記録にはなりませんでした。この大会は≪チャレンジャー≫シリーズでさえありませんでした。

このジュニアシーズン、サムソノフはアンドレイ・モザリョフに負けることも多かったですが、事実上、毎試合優勝候補と考えられていました。もしダーニャがミスしなかったなら、彼はモザリョフにきっと勝っていたことでしょう。それ程彼はジャッジに気に入られていました。しかし、やはりトゥトベリーゼの生徒である彼の4回転がクリーンに決まることは稀でした。彼のジャンプは回転不足で3回転に近いものでした。しかし、それ以外の演技でサムソノフはとても有能で才能ある選手でした。彼はクワドの不安定さと質のせいで負けていました。

よくある関節の問題

2020年、ダーニャはロシア選手権で2つ目のジュニアタイトルを獲得しましたが、≪成長に関連する問題≫のため世界選手権は欠場しました。

≪ダニイルは14歳で、成長期です。体の成長と激しい負荷が原因で、彼の関節に問題が起こりました。この問題は一時的なもので、ローティーンの標準的な肉体の成長に関連しています。もし今彼に負荷を与え過ぎると、健康を脅かし、彼のスポーツキャリアに影響を与える問題が起こる可能性があります。ですから、ダニイルの将来と健康のために決定しました。もちろんそれがより大事です。≫

と、代表チームの医師であるフィリップ・シュヴェツキーはサムソノフのケガについて≪R-Sport≫にコメントしました。

ダーニャは結局しっかりと問題から回復できませんでした。彼は関節の痛みが特徴であるオスグッド・シュラッター病と診断されました。彼は2021年のロシアジュニア選手権で復帰しようとしましたが、2つのプログラムの結果、7位に終わりました。点数が高いトウジャンプの4回転は申請していませんでしたが、彼はクワドサルコウも転倒してしまいましたし、トリプルアクセルも上手くいきませんでした。その後、彼はグランプリシリーズのリストに載りましたが、これらの試合も代表チームの公開テストスケートも欠場しました。

今年の6月、サムソノフが休暇後練習を再開した、彼をノヴォゴルスクの合宿で見たという情報が出ました。そして今、ダーニャはカザフスタンにいて、ゲストコーチとして地元の選手たちを教えており、彼らと陸上でスピンをしたり、氷上でスケーティングの練習をしています。合宿は8月1日から21日まで3週間続きます。

つまり、サムソノフはオスグッド・シュラッター病を克服でき、再びトレーニングを始めたということでしょうか?それとも逆に試合のコンディションに戻せず、アマチュアスポーツ以外の選択肢を探しているということでしょうか?この病気とは闘えます。マルク・コンドラチュクもこの病気の診断を受け、彼は2017/2018シーズンは全ての大会を欠場し、一時的に4回転とトリプルアクセルを止めていました。しかし、病気になる前よりもさらに良いコンディションに戻すことができました。ですから、スポーツに戻ることは可能ですし、サムソノフができるのかどうか興味深いです。彼はジュニアでは全ての主要大会で高順位を争える有望なスケーターでした。


インスタにカザフスタンでの楽しそうな様子がUPされてましたね✨

しばらく見ないうちに随分大人のお兄さんになっててびっくり😮

 
 
 
 
 
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