ただのフィギュアスケートファンのロシア語翻訳

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ミーシン先生の本より、ヤグディンのメッセージ

またミーシン先生の本からですが、少し前の章に戻ります。

「Стая из одних важаков(リーダーばかりの群れ)」の一番最後にあるヤグディンのメッセージです。この章はリレハンメルの後、ヤグがミーシン先生のところにやって来てからのことが書いてある章です。ここもかなりおもしろいです…!😊


アレクセイ・ヤグディン、2002年オリンピックチャンピオン

 ≪私は父親なしで育ちました。ですからもちろん、アレクセイ・ニコラエヴィチは男性教育の見地で私に明確な影響を与えました。彼は世話の仕方を知っていました。衣服を買い、ごく普通に何かをプレゼントします。私たちの家族にはお金がまったくありませんでした。それで、彼は何か食べ物を持ってきてくれ、気さくにお金で援助してくれました。私はその段階で好意がなかったとは言えません。もしなかったなら、私は何も達成しなかったでしょう。

 私たちの間の衝突は、ジェーニャ・プルシェンコが本格的な結果を見せ始めた時期から始まりました。それにもかかわらず、ジェーニャとのライバル関係は私たちをある程度助けてくれさえしました。アレクセイ・ニコラエヴィチはとても賢い人です。それに彼は教授です。彼は、少しずつ人に影響を与える方法、駆り立てる方法を知っています…。

 当時、私はタチアナ・タラソワと私を結んだのは運命だと言っていました。しかし運命はミーシンのところへも私を連れて行きました。私たちの人生で起こる全てのことには明確な意味があります。もちろん、アレクセイ・ニコラエヴィチは私のためにとても多くのことをしてくれました。彼は私をオリンピックの金メダルには導きませんでしたが、まさに彼と一緒に私はヨーロッパチャンピオンと世界チャンピオンになりました。彼は私のためだけではなく、大体において、スポーツの発展のために多くのことをしました。これは誰もが知っています。≫