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マリニン:ネイサン・チェンが大好き

トルガシェフ君につづいて、マリニン君のインタビューです。

sport24.ru


≪ロシアでは、それほどスケートにお金がかからないので、より競争が激しい≫ アメリカのスケーター、イリア・マリニンのインタビュー

Sport24は複数回のウズベキスタンチャンピオンの息子と話した。

 

イリア・マリニンは15歳です。彼の両親は、1998年にアメリカに移りました。イリアの母親と父親はロシア出身ですが、国際大会にはウズベキスタンの代表として出場していました。

タチアナ・マリニナはノヴォシビルスクで生まれ、若いころはタシケントで過ごしました。女子シングルで10度のウズベキスタンチャンピオンになり、グランプリファイナルと四大陸選手権の金メダルを獲得しました。

ロマン・スコルニアコフ(イリアの父)はスヴェルドロフスク(エカテリンブルグ)で生まれ、若いころはロシア代表でしたが、その後国籍を変え、7度のウズベキスタンチャンピオンとアジア大会の2位になりました。

スケーターたちの息子は、ずっと暮らしているアメリカの代表です。イリアは既にいくつかの若い年齢のグループのナショナルチャンピオンになっています。3月の初め、マリニンは世界ジュニアにデビューし、そこで16位になりました。そして翌日、Sport24の特派員と話しました。

- イリア、君にとって世界ジュニアがどんなものだったか話してくれる?

- 出場して良い印象が残りました。タリンがとても気に入りました。世界ジュニアには多くの優れたスケーターたちがやって来ました。お互いに競争したり、お互いに負かし合ったりできたので面白かったです。

- 自分の演技についてはどう思う?

- 自分のスケートに良い印象を持っています。もうちょっと上手にできたでしょうけど、僕はここに来ることができたことさえとても嬉しいんです。ここに来るはずじゃなかったので。僕は招待されました。

- なんでそうなったの?

- 僕は国内大会に出ませんでした。ここに来るにはそこで勝たないといけませんでした。でも僕は本当に世界ジュニアに行きたかったんです。そして僕はこのチャンスをもらいました。

- 演技自体についてはどう思う?

- 今回僕は4回転を跳ばないといけませんでしたが、ぎりぎりになってプログラムを変更しました。自信がなかったのでクワドを跳びたくありませんでした。でも、アクセルと何本かのルッツはとても上手くできました。

- 家族について話してくれる?どこに住んでるの?どんな風に1日を過ごしてる?

- バージニア州に住んでいます。母と父と4歳の妹がいます。彼女の名前はリーザです。毎日朝6時に起きて、6時から7時までスケートして、それから学校に行っています。12時に早退して、それからまた夕方の5時までスケートです。その後はフィジカルトレーニングです。

- 普通の学校にみんなと通ってるの?

- はい。

- ロシアでは家で勉強しているスケーターがいるけど、ホームスクーリングに切り替えることを考えたことはないの?

- 今はまだ半分学校で勉強して、半分家で勉強しています。でも来年から、ホームスクーリングに切り替えるかもしれません。考えてみます。

- 家では何語で話してる?

- もちろん、基本的にはロシア語です。たまに英語です。祖父母が来たときは間違いなくロシア語で話します。

- ロシアに来たことがある?

- いいえ、一度も。行ってみたいです。今年は、全てがどんな感じなのかを見るために、ロシアのグランプリシリーズに行きたいです。でも、他の場所でも同じように見えるところがあります。例えばここ、エストニアはロシアによく似ています。

- みんながロシア語で話しているところとか?

- はい。そしてみんな高層建築に住んでいます。

- こういう家はどう?見た時にどう思った?

- 僕はこういう家を見るのは慣れていません。僕自身は小さな家に住んでいますから。僕の街では、みんな大きな家を持っていますが、僕の家は唯一の1階建てなんです。他の家は2階建てです(笑)

- チームメイトとは何語で話してる?

- いろいろです。基本的には英語で、少しロシア語です。彼らとは英語の方が話しやすいです。

- 両親と練習するのはどれくらい難しいと思ってる?彼らは家では親だし、リンクではコーチだね。

- それほど難しいとは思っていません。もう慣れています。両親が僕をトレーニングしてくれるのは好きです。時間があり、他の生徒がいない時、彼らは僕をトレーニングすることができますから。

- アメリカでのフィギュアスケートのことをどう思ってる?お金のかかる娯楽?

- どんな風にスケートをするかによります。もしとても上手に滑るなら、靴とブレードをもらうことができるでしょう。僕たちはリンクを使うのにお金を払いますが、少し安いです。両親が僕をトレーニングしていますから。飛行機代とホテル代も払ってもらっています。それだけです。

だから、アメリカではフィギュアスケートをするのにとてもお金がかかります。始めたばかりの時、リンク代や他の全ての料金を支払わなければなりません。ロシアはフィギュアスケートをしている人が多いので料金が安いと思います。アメリカには、フィギュアスケート以外に、人々が好んでやる他のスポーツがあります。

- 試合を見守って、演技を観てる?スケーターでは誰が好き?

- はい、観ています。僕はネイサン・チェンが大好きです。前は同じようにミハイル・コリャダがすごく好きでした。彼はルッツがとても上手だった。

- 以前に誰か好きだった人はいる?

- プルシェンコがとても好きでした。あと僕の母。母はジュニアの頃はロシア代表でしたが、その後、ウズベキスタン代表で出場していました。大好きです。

- 試合を観ているとき、競争が激しいのはアメリカ、ロシア、どっちだと思う?

- 今の所ロシアだと思います。

- スケーターが多いから?

- はい、スケートにそんなにお金がかからないですし。

- 今、4回転を跳んで革命を起こしているロシアの女の子たち、トゥルソワ、コストルナヤ、シェルバコワを見てどう思う?

- 女の子がもう4回転を跳んでいるなんてかっこいいと思います。僕は2年間、女の子が4回転を跳べるようにはならないと思っていたことを覚えています。でも今は彼女たちみんなが4回転を跳んでいるのを見ています。びっくりです!

- 何%ロシア人で何%アメリカ人だと感じてる?アンドリュー・トルガシェフは、65%アメリカ人で35%ロシア人だと言っていたけど、君はどう思ってる?

- 僕はロシアに行ったことがないので、たぶん30%がロシア人で、70%がアメリカ人だと思います。