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ソチロシアカップ男子上位選手とミーシン先生のインタビュー

fsrussia.ru


ミハイル・コリャダがソチのロシアカップ優勝者、アンドレイ・モザリョフは2位、ドミトリー・アリエフは3位

2020年10月24日

 

ソチのロシアカップ第3戦、男子シングルの試合は、ミハイル・コリャダが優勝、銀メダルはアンドレイ・モザリョフ、銅メダルはドミトリー・アリエフで終わりました。3人全員がサンクト・ペテルブルクのスケーターです。

今シーズンからミハイル・コリャダを指導しているアレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンは、試合後自分の生徒の演技について、こうコメントしています:

- ミーシャと私は2年計画のプロジェクトを始めました。私たちは行動計画を作成し、それをやり遂げようと努力しています。ミーシャのソチでの演技に私は満足しています。試合は私たちが正しい道にいることを教えてくれました。

第一歩はやり遂げました。次は私たちがもうすぐ向かうミンスクでの試合です。全て私たちが望んでいるように、練習しているようにできることを望んでいます。

と、コーチはコメントしました。

ミハイル・コリャダは、2本の4回転トウループをフリープログラムで跳びました。そのうち1本は3回転トウループとのコンビネーションです。トリプルアクセルは上手くいきませんでしたが、彼はこの要素を繰り返しました。フリーでミーシャはアンドレイ・モザリョフに次いで2位でしたが、2つの演技の合計で試合に勝ちました。

- これは新しい人生の最初の試合でした。成功したと思っています。志すものはいつもあります。シーズンに向けての練習は大変でした。これはパンデミックに関連したものだけではありません。僕たちは2つの新プログラムを作りました。フリーは、ルドルフ・ヌレエフのクリエイティブな運命についてのものです。最近、アレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンとワガノワバレエアカデミーに行き、ニコライ・ツィスカリーゼに会いました。彼はヌレエフについて、彼がどんな人物だったかを話してくれ、彼のコスチュームを見せてくれました…。こういったことが、プログラムのイメージを広げる助けになっています。でも今は多く話したくありません:時が経てばわかります。

と、ミハイルはコメントしました。

シニア最初のシーズンとなるアンドレイ・モザリョフは、フリーに3本の4回転を入れました。

こういうジャンプ構成でプログラムを滑ることは、昨シーズンまでジュニアだった選手にとって、より難しいだけではなく、別の負荷であり、別のストーリーです。アンドレイがボーナスのために4回転フリップを跳んだことには注目する価値があります。このジャンプはショートプログラムでは上手くいきませんでした。そして、4回転トウループと2回転トウループのコンビネーションを跳びました。プログラムの後半では、トリプルアクセルで失敗しますが、ミスがあっても彼は最後まで戦いました。

- フリップを入れてプログラムを滑る、というのはできました。次の4回転トウループは、着氷時、氷に手が触れてしまったので、コンビネーションにしないことにし、2本目の4回転に3回転トウループを付けることにしました。でも、3回転ではなく2回転になってしまいました。そのため、3回転トウループは、既にピークのプログラム後半で跳びました。

もちろん、全てが上手くいったわけではありませんが、こういうプログラムを滑るのは、はっきり言って簡単ではありません。要素だけではなく、表現したいイメージもなければなりません。基本的に、プログラムに下らないことはありません。コスチュームにさえ、その役割があります。ソチには、テストスケート後に変更したコスチュームで出場しました。最初にこのコスチュームで滑ったのは、パニン杯でした。フリーのテーマは、激情の中で自分の体を引っ掻き、服を裂く英雄の狂気なので、僕たちはコスチュームでこれを強調するようにしました。最初のバージョンでは、これはあまり現れていませんでしたが、今はより表現されています…。

最初のロシアカップ出場としては、良い滑りだったと思います。

今はどんな試合であっても、出場できる可能性は使わなければならないシーズンです。若い選手にとっては常に経験が大事ですから。

と、アンドレイ・モザリョフは言いました。

いくつかの試合に出場しているモザリョフとは違い、ドミトリー・アリエフは、ミハイルコリャダと同じように、試合の雰囲気を始めて味わいました。ドミトリーのフリープログラムは、2本の4回転を入れる予定でしたが、ジャッジが回転不足と判定した4回転ルッツしか成功しませんでした。もちろん、シーズンに向けてのバタバタした練習、ケガ、治療のせいで、ジーマはシーズンや試合に向けて、100%の準備をすることができませんでした。彼自身が認めているように、ソチに向けて、彼は40%の準備しかできていませんでした。ドイツの医者と相談した後、準備を急ぐことはできませんでした。

- フリーは今日、力の限り滑りました。限界とも言えます。プログラムは新しく、まだ最後まで仕上げ切れていません。でも、そのうち自分の物にできると思います。

ショートは感情移入できました。出場を待ち望んでいましたから。フリーの前は少し別の方法で調整したかったんですが、ああいう演技になってしまいました。でも、状況を客観的に見なければならないことは良くわかっています:これは、試合がなくなってから7カ月半経った僕の最初の演技です。何をするべきか、この先どうするべきかはわかっています。そして、もしショートがこなせているなら、フリーのために蓄えが必要です。今シーズンはコンディションを維持し、カレンダーが不確かでも充電しておきたいです。

と、ドミトリーは打ち明けました。

試合結果によると、4位に入ったのは、欧州ユース五輪優勝者のイリヤ・ヤブロコフでした。彼は今シーズン、シニアとジュニアを掛け持ちしています。イリヤは4回転トウループにチャレンジし、2本のトリプルアクセルを跳びました。そのうち1本はコンビネーションです。試合後、彼は難しいシーズンの開始について話しました。

- 僕の今シーズンは大変です。8月にコロナウイルスに感染し、免疫力が落ちました。そのせいで、別の≪腫物≫ができ始めました。ジュニアのテストスケートやその他の試合を休みました。回復するのは大変で、それから指まで折ってしまいました。でも今は積極的に準備を始めています。ソチでの演技は悪くありませんでした。あるところではちょっと多く見せて、あるところではちょっと少なく。そういう有効な演技です。これから頑張ります。

と、イリヤ・ヤブロコフは話しました。

 

オリガ・エルモーリナ