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全米選手権でネイサン・チェンにだけ負けたイリア・マリニンとは

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全米選手権でネイサン・チェンにだけ負けたイリア・マリニンとは

彼はジェイソン・ブラウンのオリンピック代表を阻止するかもしれない

(↑代表が発表される前に出ていた記事のようです)

2022年1月10日

アンナ・コロブコワ

 

センセーションと言うしかありません!全米選手権の銀メダルは、今シーズン、ネイサン・チェンに勝った実績のあるヴィンセント・ジョウや伝説的なコンポーネンツスコアを持つジェイソン・ブラウンを上回り、17歳の新人、イリア・マリニンが獲得しました。

フリープログラムでイリアは4本の4回転ジャンプをミスなく跳びました。単独のルッツ、トウループ、サルコウ、そしてトウループと3回転サルコウのコンビネーション。そして6度目の全米チャンピオンになったチェンにだけ負けました。マリニンはジャッジから合計で302.48点をもらいました。忠実な国内ジャッジであることを差し引いてもこれは高い点数です。世界でも300点以上のスコアを出せるスケーターはほとんどいません。

≪Sports Daily≫は、イリア・マリニンがどんな人物なのか、なぜロシアの名を持つスケーターがロシア代表で出場しないのかをお話しします。

彼の両親、ロマン・スコルニアコフとタチアナ・マリニナは、昔かなり有名なスケーターでした。彼らは二人ともロシア人ですが、ウズベキスタン代表として出場していました。スコルニアコフは1999年のアジア大会の銀メダリストです。彼は7度のウズベキスタンチャンピオンで、マリニナは10度です。彼女も1998/99シーズンの四大陸選手権と、タイトル保持者である強い二人のロシア人、マリア・ブッテルスカヤとイリーナ・スルツカヤが出場したグランプリファイナルで優勝しています。

1998年に夫妻はアメリカに移住し、そこで子供が生まれました。(長男以外に娘のエリザベータを育てています。)そのため、イリアはアメリカ国籍を持っており、アメリカ代表として出場する完全な権利があります。彼はロシアに来たことがなく、そのため自分がロシア人である割合は30%だと考えていますが、家ではみんなロシア語で話していて、英語にはたまに切り替えるだけです。

イリアの憧れの人はネイサン・チェンです。おそらく表彰台で彼の隣に立ち、自分たちの間にもう深い溝がないことを理解することにはとりわけ価値があったでしょう。ロシアのスケーターからは、イリアはエフゲニー・プルシェンコとミハイル・コリャダを挙げていて、自分の母親のスケートにも感嘆しています。

マリニンは両親がコーチしています。Sport24のインタビューで、彼はそれで動揺することは全くないと話しています。彼は父親と母親が他の生徒たちを教える空いた時間に彼を指導できることを気に入っています。家族がいつも一緒だからです。間違いなくとても快適です。1分1分を有益なことに使えます。

(ここで出てくるSport24のインタビューは↓です。)

figureskaterus.hatenablog.com

イリアはインスタグラムで≪quadg0d≫というニックネームで見つけることができます。これはクワドキングを意味しています。もちろん、羽生結弦とネイサン・チェンは文句があるでしょうが、全米選手権のフリーで、マリニンは本当に良かった。チェンでさえ全ての4回転をクリーンに跳ぶことができませんでした。しかし、やはり彼の頭に冠を載せるのはまだ少し早いでしょう。イリアが安定して跳んでいるのはサルコウとトウループだけで、例えばフリップはプログラムに入れるリスクをとらず、トレーニングでだけ跳んでいます。

今シーズン、マリニンはジュニアグランプリシリーズの2大会(クールシュヴェルとリンツ)で優勝していて、ファイナルに進出しましたが、この大会は日本のコロナウイルス対策強化のため中止されました。11月に彼はチャレンジャーシリーズのカップオブオーストリアに出場しました。そこではショートプログラムで崩れて13位でしたが、フリーで挽回して銅メダルを獲得することができました。

イリアはシーズンの初めに、競争相手が強いためとても難しいことは理解していましたが、オリンピック代表を争う夢を語っていました。しかし今、彼には北京へ行く現実的なチャンスがあります。


マリニン君、北京では残念ながら見ることができないようですが、今後が楽しみな子ですね!😊

以前セカンド4Loとかえらいことしてましたしこれから先どんな技を見せてくれるのかわくわくします。

この記事は新しくインタビューしたわけではなさそうなので情報は古そう?ですが、ロシア語話せる子なので、今後ロシアでも何か記事が出るかもしれないですね。