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ぎりぎりの交代。COVIDはコリャダをオリンピックへ行かせなかった

tass.ru


ぎりぎりの交代。COVIDはスケーターのコリャダをオリンピックへ行かせなかった

クラスノヤルスクでのオリンピック直前合宿へ立つ前に、3度のロシアチャンピオンにコロナウイルスの陽性反応が出た

 

モスクワ、1月25日。/TASS/。平昌オリンピックの銀メダリストであるミハイル・コリャダは北京オリンピックへ行きません。彼の名前は、1月25日に決定された2022年のオリンピックのロシア代表メンバーの最終的なリストにありませんでした。メンバーの公表後すぐに彼のコーチであるアレクセイ・ミーシンは、オリンピック代表メンバーを発表する特権はロシアフィギュアスケート連盟とロシアオリンピック委員会にあり、連盟の幹部により決定されたと、短く状況についてコメントしました。

文字通り1分後、ロシアフィギュアスケート連盟の決定の理由が明らかになりました。コロナウイルスの陽性反応がコリャダのオリンピック出場を妨げました。彼はクラスノヤルスクで行われるオリンピック前の最終合宿へ向かう前に検査を受けました。そして彼の代わりにオリンピックへ行くのは第一補欠としてオリンピックロシア代表に入っていたエフゲニー・セメネンコです。このようにして、3週間前にタリンで行われたヨーロッパ選手権と同じように、セメネンコは再びコリャダと入れ替わりました。違うのは、前回はミハイルの出場を妨げたのはちょっとした足のケガでしたが、今回はCOVID-19であることだけです。

コリャダは26歳で、彼は2018年のオリンピック団体戦の銀メダリストであり、世界選手権の銅メダリスト(2018)、そして3度のロシアチャンピオン(2016、2017、2020)です。オリンピック初出場だった4年前、彼は明らかに上手くいきませんでした。団体戦ではシーズンの中でも悪い演技(代表チームは当時2位でした)、個人戦では8位でした。しかしオリンピック直後にあったミラノの世界選手権で、彼は銅メダルを獲得しました。2019/20シーズンの初め、コリャダは休養し、2020年の6月にコーチを変更しました。ヴァレンティーナ・チェボタリョーワのグループからアレクセイ・ミーシンのグループへ移りました。彼のコンポーネンツスコアはまっしぐらに上昇していました。彼は最強のプログラムを手に入れました。その中の一つは、オリンピック前のシーズンに話題になったルドルフ・ヌレエフに捧げる"ホワイト・クロウ"でした。

オリンピックシーズン、コリャダはショートプログラムを"くるみ割り人形"のイメージで、そして"シンドラーのリスト"の曲でフリーを滑り始めました。その後、彼と彼のコーチは"ホワイト・クロウ"に戻すことにしました。このプログラムでコリャダはロシア選手権のフリープログラムで勝ち、この大会で2位になりました。このプログラムはオリンピックでも彼に成功をもたらすことができたでしょう。

 

"それが人生"

コリャダのカムバックは、何れにせよ今回はないでしょう。

"それが人生です。どうするんですか。これは悲しい事です。私たちは既にみんなこういうコロナウイルスの話を聞くのに疲れています。これ以上どうコメントして良いのかさえわかりません。"

オリンピックチャンピオンのアレクセイ・ウルマノフは、コリャダの状況にこのように反応しました。

18歳のセメネンコはどうしているかと言うと、彼は他のみんなと同じようにオリンピックへ向けて準備をしていましたし、今はクラスノヤルスクの合宿でチームと一緒にいます。

"ヨーロッパ選手権でセメネンコは既に(コリャダの)代わりをしています。このことでどんな話ができますか。今は代表チームの全員が(コロナウイルスの)検査を受けます。私たちには他の選択肢はありません。ありがたいことに、彼の代わりに行ける男子がいました。"

と、発表後ソビエトの名誉コーチであるタチアナ・タラソワは言いました。

そして今はコリャダの回復とセメネンコの成功、そして全てのアスリートたちが病気にならないことを祈るだけです。

"今クラスノヤルスクでトレーニングしている選手たち、出て行く選手もやって来る選手も、全てのスケーターたちが健康です。検査は毎日の日課として行われています。しかし現時点では何も保証することはできません。"

と、ロシアスケート連盟のアレクサンドル・コーガン事務総長は一般的な状況についてのコメントとしてTASSに言いました。

北京オリンピックは2月4日から20日に開催されます。オリンピックの初日にスケーターたちの最初の試合が開催されます。団体戦で、シングルスケートに出場するアスリートたちはショートプラグラム、アイスダンス選手はリズムダンスを見せます。最後のオリンピックメダルのセットがスケーターたちに与えられるのは2月19日で、ペアがフリープログラムの演技をします。


"それが人生"

イーラ(スルツカヤ)がよく言っていましたね。