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トゥクタミシェワ:私はまだできると感じている

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≪私はまだできると感じている≫ スケーターのトゥクタミシェワは既に新たなオリンピックに向けて準備している

ダリヤ・キリュヒナ

2022年5月8日

 

リーザは4回転ジャンプを身に着けて4度目のオリンピックサイクルに入っています。この女性は止められません!

試合シーズンは既に終わりましたが、エリザベータ・トゥクタミシェワは驚かせるのをやめていません。女帝はひるむつもりはありませんし、新しいオリンピックサイクルを前にして向上し続けています。アルメニアの合宿で跳んだ4回転トウループがその証拠です。トゥクタミシェワは、ファンたちも専門家たちもコーチのアレクセイ・ミーシンも魅了するくらい軽々と自信を持ってクワドを跳びました。

教授と一緒にリーザは既に4度目のオリンピックサイクルに入ります。しかも、彼女は以前より強くなっています。この女性は止められません!

 

≪私は滑り続ける≫

エリザベータ・トゥクタミシェワは、何かの賞やオリンピックのために滑っているのではないと何度も言っています。そうでなければ、彼女はずっと前に引退していたでしょう。彼女のメダルコレクションはなかなか良いものです。全ての女子スケーターがそのキャリアでこのような高みに達することができるわけではありません。そして、リーザが持っていない唯一のタイトルはオリンピックチャンピオンです。残りのすべてを彼女は持っています。スポーツ人生は完全に期待通りになっており、続行問題は主に滑りたいという願望自体と肉体能力にかかっています。後者で彼女はとてもラッキーでした。25歳まで、彼女はジャンプ構成を維持しただけでなく、4回転ジャンプを学び始めてそれを強化までしたのです。そして、滑りたいという願望についてはリーザには何の問題もありません。彼女は全ての試合に出場することを心から喜んでいます。そして、表彰台に乗って試合を終えた時にはその瞬間を楽しみ、どこかで何かをもっと上手く滑ることができたと嘆くことはありません。

ですから、3回のオリンピックサイクルを経験した後でさえ、女帝はどこへも出ていくつもりはありません。彼女は続けられると感じています。それならば、なぜ好きなことを辞める必要があるのでしょうか?モチベーションの欠如は彼女の邪魔をしません。彼女は演じるのが大好きで、自分のプログラムと観客やジャッジの前で個性を発揮することに満足しています。

≪私はこれ以上できないと理解する瞬間まで滑り続けます。今私はまだできると感じています。≫

と、トゥクタミシェワは自分のテレグラムチャンネルに書きました。

ファンたちはリーザが来シーズンどこにいるのかを心配する必要はありません。彼女はリンクにいます。そして、おそらく女子クワドジャンパー仲間に加わり、お馴染みのサプライズをもたらしてくれるでしょう。

 

クワドを得た新しい4年間

トゥクタミシェワは4回転トウループに1年以上取り組んでいますし、既に試合で試したことがあります。2019年12月に行われたロシア選手権で彼女はクワドに挑みました。その時、彼女は着氷できませんでしたが、挑戦自体は尊敬に値するものでした。その後、春の隔離のためジャンプを安定させることができませんでした。オリンピック前シーズンに向けて、彼女はトリプルアクセルを仕上げました。とはいえ、11月頃、彼女はそれでもまた練習で4回転トウループを跳び、この要素を練習していることを思い出させました。

もちろん、多くの人がリーザにオリンピック前にクワドを自分の構成に加えて欲しいと思っていました。しかし、彼女はクワドの習得を休止し、自信がある要素に望みをかけました。これにより、彼女は試合で素晴らしい演技をすることができましたし、ケガを避けることもできました。たとえ北京への切符がなかったとしても。

そのため、今、新しい4年間のサイクルの始めから、彼女は試合で4回転を落ち着いて試すことができます。彼女は相変わらずクワドトウループを持っています。

 

≪30歳頃彼女は3本の4回転を跳んでいると思う≫

このような長い休止の後、4回転を取り戻して再び行うことは、リーザにとって難しくなるように思われました。そして、彼女がそのままシーズンを終えることを本当に誰も期待していませんでした。しかし、女帝は驚かせる能力があり、アルメニアの合宿でこの要素を文句なしで行いました。ちなみに、彼女はこのために地元の食事を制限する必要はありませんでした。コーカサス料理とクワドの習得を両立させることに成功し、コーチのアレクセイ・ミーシンを言葉では表せないくらい喜ばせました。まさに教授が印象深いジャンプをカメラに収めました。

≪はい、私が4回転トウループを撮影しました。完全にクリーンで、良質で正しいテクニックです。マラジェッツ、リーザ!≫

と、≪リア・ノーヴァスチ・スポーツ≫はミーシンの言葉を引用しています。

ファンたちはSNSで彼女を褒め称えていましたし、専門家たちは彼女がステレオタイプを破壊する様子に有頂天になりました。アレクサンドル・ズーリンは、リーザがまだ自分のピークに達しておらず、他の4回転ジャンプも彼女の武器にできると信じています。

≪リーザ・トゥクタミシェワは28歳まで完全に本質をさらけ出す傾向があります。皆はまず15~16歳で力を発揮し、その後は調子を落としますが、リーザは全て逆です。彼女はどんどん良くなっていくだけです。30歳頃、彼女は3本の4回転を見せていると思います。私は彼女が幸せで、彼女に良いことがあることだけを願っています。≫

と、ズーリンは≪Championat≫に伝えました。

 

4回転トウループはトゥクタミシェワのチャンスを高める

フリープログラムに4回転トウループを入れられれば、リーザは構成で可能性を広げられます。点数を失わずに繰り返しのジャンプを2つ揃えることが、より簡単になります。この時、演技の最後まで力を残しておくためにトリプルアクセルを1本止めることができます。ジャッジがつける点数は、この場合でもやはり高くなるはずです。4回転トウループの基礎点は9.50点。これはトリプルアクセルの基礎点より1.5点高いのです。クワドを跳ぶことはリーザには得です。

わかりやすいように、サンクトペテルブルクで行われた前回のロシア選手権と、彼女が初めてクワドを試したクラスノヤルスクで行われたロシア選手権での彼女のジャンプ構成の基礎点を比べましょう。サンクトペテルブルクではリーザの全ジャンプの基礎点は48.86点、クラスノヤルスクでは51.06点。その差は2.20点です。

これは重要ではないと言う人もいますが、そんなことはありません。余分な点数というものはありません。小数点以下の何点差が入賞を分けるのかは決してわかりません。

それに、クラスノヤルスクでのロシア選手権ではリーザは4回転トウループのために、トリプルアクセルは単独だけにし、コンビネーションは止めました。そして、他のコンビネーションでは2回転ジャンプを跳んでいました。しかし、クリーンな演技ならば点数は2本のトリプルアクセルを跳んだ場合よりも多く獲得できました。そして、彼女の構成点が上がって欲しいということも忘れていません。たった1本の4回転が奇跡を起こします。

 

ミラノで会いましょう?

4回転トウループが突然リーザにオリンピックへの道を開くのか、誰がわかりますか?年齢制限の引き上げは、ちょうど彼女にとって有利なことです。ウルトラCを持つ今の若い女子スケーターの中の誰がイタリアのオリンピックまで自分のジャンプ構成を維持できるかわかりません。ですから、国内レベルでの競争は、女帝にとってより簡単になります。彼女は1位になる必要はありません。≪シニアの≫トップ3に入り、ミラノを魅了しに行けば十分です。

フリーでクワドを安定させるために、リーザには後4年あります。期間は十分です。そして、ズーリンが言ったように、彼女は別の4回転を覚えるかもしれません。ストックホルムの世界選手権の後、彼女は≪ハーネス≫で4回転ルッツの練習をしていました。彼女の華麗な3回転ルッツのことを考えれば驚くことではありませんが、これはなかなか良く見えました。

トゥクタミシェワは既に何年も可能性の限界広げ、成長し続けています。そして、スポーツとは前進です。リーザは前に進んでいて、もう1回、4度のオリンピックサイクルを過ごすことができます。


リーザすごいですね!4回転を構成に加えたプログラム、ぜひ見てみたいです🥰

次のオリンピックの話については、そもそもロシアは出場できるのか、それまでに3枠に戻せているのかがまず心配ですが…。