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宇野昌磨:2019ロステレフリー「Dancing On My Own」解説訳(チャンネル1)

ヤグディン&グリシン解説です。

www.1tv.ru

昌磨くんの演技だけの動画は↑なんですが、これに入っていないところでも結構昌磨くんの話が出ていたので、なるべくそれも訳します。

 

↓こっちの男子フリー全体動画の方で聞けます。

www.1tv.ru

ジオブロック回避方法※うちの場合

ニコ動にも上がっているみたいなのでそちらならブロックなしで見られると思います。

 

6練中の話は全部訳すとなるといつアップできるかわからないのでざっくりな内容になりますが…。

 

ロシアの解説なので、もちろん1998年のウルマノフ、プルシェンコ、アブトの露表彰台独占のこととか、ちょうど10年前に勝ったプルの話とかをしてたりなんですが、そんな話の中でヤグディンさん、「ロシア選手の表彰台独占はもちろん観客みなさんへのファンタスティックなプレゼントになりますが、しかし、素晴らしいスケーターの宇野昌磨のことを忘れてはいけません。」って名前を出してくれてました。「しかし」の所は下の動画の方の0:51:09あたりで「の!の!」って言ってる所なんですが、なんだか言い方がもうこれは言っておかないと!みたいな感じなのでぜひ聞いてみてください😆

あとは、フランス杯の失敗のことを言った後に、「最も悪い結果は過去に置いてきて、今日のフリープログラムで全く違う姿が見られることを願いましょう。」と。

その後は下の動画の0:52:35あたり~

ヤグディン:非常に目を引く、ご存知のように背が高くはない宇野昌磨に対して、我々ロシアのサマリンもアリエフもイグナトフも十分大きい選手で、ヴァシリエフス、ナム・グエンも背が高い選手なので、宇野昌磨は、なんといっても、他の選手たち、特にロシアの選手の中に紛れ込まないようにしないと。

グリシン:昌磨はとてもエネルギッシュなのでただ紛れ込みはしません。彼はこのコディンカフィールドの数千人のホール全体をいっぱいにするのに十分なエネルギーを持っています。

 

あと少し、個人の動画に入っていないところがありますが、演技前なので下にまぜちゃいます。


[演技前:0:55:32あたり~]

(ヤグがロシア選手の心配をしていた流れで)

グリシン:おまけに昌磨が氷上に現れました。これはずっと興味深いことですが、宇野昌磨は今シーズン、正確には今回のグランプリの大会、ステファン・ランビエールをリンクに連れて来ているということには既にお気づきでしょう。実はグランプリ、フランス大会が終わってから、昌磨はスイスに残り、そこでこの数週間練習していました。現在は既に有名なスイスのコーチと。最近引退したスケーターで、ちなみにこの大会の表彰台にものぼっています。ステファンはモスクワのグランプリ大会の数度のメダリストです。

ここに、氷上に彼がいます。自分の演技で会場を盛り上げるスケーター。韓国のオリンピックの銀メダリスト、世界選手権2度の銀メダリスト、そして四大陸選手権のメダルを一式持っています。これはヨーロッパ選手権のようなもので、ヨーロッパ以外の選手のための大会です。

 

[演技終了後]

ヤグディン:正直に言うと、宇野昌磨の勇敢な手を握りたいです。彼がそんなに弱いわけではないことが私たちはわかりました。どれほど弱っていて、どれほどボロボロだったか…

グリシン:フランス杯で。

ヤグディン:フランス杯で。グランプリシリーズの。はじめは悪夢が続いているように思えました。なぜなら彼にありがちな4回転サルコウのミスでさえなく…。私もミスについてではなく、どうそれが起こったのかを話します。サルコウの後、4回転トウループに入るのを見ましたが、ただ通り過ぎました。彼がこのジャンプのアプローチの最初のスリーターンに入るのを見ましたが、どうもおそらく一瞬たじろいだらしく、何の痕跡も残さずただ通り過ぎました。正直、私は座ってこう考えていました。彼がプログラムの最後にするのか。つまり、彼には別に要素が一つ残ることになる。彼はどこかにもう一つジャンプを入れることができました。ほら、ちょうど、それがどんなものだったか。彼は自分のためにプログラムの一番最後にもう一つ4回転ジャンプを跳ぼうとしました。プログラムの中間部は、正直言って、私たちは拍手喝采でした。アレクサンドル・グリシンは、まさにもう少しで自分の椅子から飛び出してしまいそうなくらい彼を励ましていました。もちろんフランスでの試合を見た後…

[スルーの振り返り映像のところ]

グリシン:ほら、ほら、ここです。彼はトウループに入って…

ヤグディン:美しいスリーターン、美しいスリーターンです。

グリシン:(だっはっはっは…)

ヤグディン:中間部は全て素晴らしい演技でした。トリプルアクセルも4回転トウループも彼の十八番の3A-1Eu-3Fも、すべて良かった。まさに宇野昌磨らしいものでした。(ここ…"ショーマ・ウノ"を形容詞にしちゃってますよね?🤭)一番最後の4回転トウループは転倒しましたが、4分経ってもう一つ4回転ジャンプを入れられる選手なんてほとんどいません。ブラボー!宇野昌磨はやっとこのとても深い穴からゆっくり出てきているように思えます。彼が出口を見つけ、次の試合で全く違う姿を見せてくれることを願います。

グリシン:この穴はこの素晴らしい日本のスケーターの才能を消してしまうことは絶対にありません。彼は有名なおとぎ話のカエルのように、何度も何度もよじのぼり、サワークリームと、それからバターをかき混ぜ、そしてもちろん最終的には、とても困難な状況から出てきます。ご覧になっている宇野昌磨とステファン・ランビエールの長期的な関係がどうなるのかについては、まだ話すのは早いですが、それでももしこのまま続けば、彼らは協力し、彼はなんとか自分のジャンプを取り戻すでしょう。昨シーズン彼は、トリプルアクセルとセカンドジャンプに4回転トウループという最も難しいコンビネーションを申告して挑戦し、成功しそうでした。そして今日、もちろん状況は決して完璧ではありませんが、今日彼はもう笑っています。グルノーブルで見せたようにつらそうに泣いてはいません。笑っています。

ヤグディン:フランスでは涙だけでなく彼の号泣する姿を見ましたが、今は全く違う感情を見せています。私には彼は新しいコーチを探しているだけではなく、新しい自分を探しているように思えます。見つかることを願いましょう。

グリシン:よみがえった宇野昌磨はモスクワのグランプリ大会のフリープログラムで約165点を獲得しました。そしてこれは彼のフリーで一番良い点数です。合計で彼は一位になりました。252.24。

ヤグディン:私たちはまさにジャンプ、技術点にとても大きく注目してしまいます。なぜなら彼は演技構成点にはなんの問題もありませんから。彼は才能がある。彼はどんな角度で自分をどうみせるか、どうすればいいかを知っている。旧採点システムならオール6点だよ。(←この最後のところ!上の動画の方だと切れちゃってるんですよね💦長い方には入ってます。)


ヤグさん、今回は「手を握りたい」にとどめました?😊

この二人、昌磨くんのこと、タラソワさんと一緒の時はいつもしれっと「タチアナ・アナトリエヴナのお気に入りの~」とか言ってますけど自分たちもタラソワさんのこと言えないよ…🤭🤭🤭

グリシンさん…マイクオフ時の熱い応援の様子をヤグにばらされてるし!

 

いやー、しかしこのフリーいいですね🥰

全日本で観たいよー!がんばれ私のチケット運!

 

ちょっと今月仕事も忙しくてなかなかスピードアップできませんが、昌磨くんの今シーズンの解説動画はそのうち全部訳そうとは思ってます。今のところ色々スルーしやがってますけど…💦リカバリーできるかな…。