ただのフィギュアスケートファンのロシア語翻訳

フィギュアスケート関連のロシア語記事や動画の翻訳が中心のブログです。

ラファのインタビューより、ネイサンについて、4Aのことなど

引き続きラファのインタビューからです。


記事はこちら↓

rsport.ria.ru

動画はこちら↓

www.youtube.com


アルトゥニアン:トゥトベリーゼがミーシンやモスクヴィナになるにはもっと時間が必要

2021/04/30

ワシリー・コノフ

 

(略)

ここらへんでトゥルソワちゃんの話

figureskaterus.hatenablog.com

(略)

 

ネイサン・チェンについて

 

- ネイサンは事実上あなたのお子さんですね。

- 10年前、ネイサンが私のところにやって来るようになった時、彼は年に2回くらい来ていました。彼はモルモン教徒が住むユタ州に住んでいましたから。

- オリンピックがあったソルトレイクシティがあるところですね。

- ソルトレイクシティ、そうですね。彼は多くて年に2回来ていましたが、最初の1年半は3回くらい来ました。彼は何かのジャンプを覚えに来ていました。"こういうトリプルが必要なんです"と言って。彼は小さく、9歳か10歳でした。お母さんが車で彼を連れて来ていました。36時間もかかっていたようです。

彼はやって来ると、1週間滑っていました。ちゃんと覚えていますが、1週間、1日1時間のレッスンで約400ドルもらっていました。これは私の理解では大金です。彼は私に400ドルくれ、何かを覚え、お母さんは全てを記録して、彼らは帰っていました。3~5カ月後、違うジャンプのためにまたやって来ます。彼は私が言ったこと全てを覚えているのがわかりました。またお金をくれ、また1週間、またジャンプ、また良い、お母さんは全てを記録し、彼らは帰った。

3度目に彼らがやって来た時、あるコーチが私に近づきこう言いました。"彼らがどこに住んでいるか見ましたか?" "いや"と私は言いました。まあ、彼らが車で寝ていたとは言いませんが、それに近かった。つまり、彼らはとても結果に厳しい人たちでした。まず、全てのことを行っていました。そして、お金を持ってきて私の仕事に対して支払ってくれていました。しかし、チケット代がかからないように彼ら自身は車で来ていました。車で来るよりもチケットは高かったので、彼らは車で来ていました。

- あなたの言葉を引用してもよろしいですか?特別に書き残していたんです。"近年、男子シングルスケート界には3人の明らかな有望選手がいます。羽生、宇野昌磨、そしてボーヤン・ジン。彼らと戦う手段が見当たりません。" これは5年前にあなたがおっしゃった事で、この3人にネイサンは入っていません。

- その質問にお答えしましょう。いつだったか、マネージャーの一人が私のところにやって来てこう言いました。"なあ、ラファ、君はもちろんクールだ。私は君のところに羽生結弦が来るようにしようとしているんだ。" 私は言いました。"私に彼は必要ないよ。私のところではほら育っている子がいる。" 当時、ユヅはシニアでネイサンはジュニアでした。そして彼らは二人共グランプリファイナルに出場しました。ユヅはシニアの、ネイサンはジュニアのファイナルで勝ちました。ネイサンが滑っていたとき、私はこんな風😑に座っていました。まあ、彼は滑って滑って、まあまあでした。アメリカの友人たちみんなが私にこう言いました。"撮影しているんだから彼をハグして笑って!" 私はこんな風😑に座っていました。なんで笑わないといけないんですか?まあ、彼はよく滑りましたよ。私は歩き回り、彼らはこう言います。"なんで笑わないんだ?君のところの彼がグランプリファイナルで勝ったんだぞ!" 私はこう言います。"なんで笑わなきゃならないんだ?良い演技じゃないよ。"

次の日、ユヅは神のように滑りました。みんな座っていて、私は彼らと一緒に座っていました。私たちは会場へは観に行かず、テレビの前で座って見ていました。そして、みんな座って見ている中、彼は滑り、そして私は笑っていました。私は好きです。私は彼が滑っているのを見て楽しんでいます。しかし、彼らはこんな顔🙁で座っていました。彼らは顎を落として座っていました。私は彼らにこう言いました。"なんで笑わないんだ?笑いなよ、ほら、今は笑わなきゃ。笑わないなら、あの時も笑う必要はなかったじゃないか。"

つまり、私は決して先走りすることはないということです。やってしまえば、その後は話す必要さえありません。何のために話すんですか?

- 今、あなたとネイサンには信頼関係がありますか?私が知る限りだと、彼は事実上あなたに休暇を取らせてくれ、あなたは世界国別対抗戦には行かれませんでしたね。

- そう、そう、私は休暇を取らせてくれと頼みました。私は言いました。"休暇を取らせてくれるかい?私は行きたくない、疲れた。" 実は彼は2年間イェール大学で勉強していましたから、4月にやって来て、私たちは少し練習していました。彼は4月からだいたい10月まで素晴らしい練習をしたと思います。まあ、一緒にやったことですが。それから試合が始まりましたが、基本的な練習は6カ月で終えていました。

彼が大学で勉強していたこの2年間、もちろん私たちは何らかの形でこれを維持しようとしていましたが、もちろん難しかった。イェール大学の教授たちは、ネイサン・チェンがどれほど優れているかに興味がありませんが、それはそうでしょう。彼らは彼らの分野の教授であり、私たちには私たちの分野があります。彼は完全なカリキュラムで勉強しました。彼と私はもう何年も練習しているので、私たちがしていることや何のために彼が頑張ったのかを知っていることだけが頼りでした。しかし、彼自身が言っていたように、彼が何かでコメントしているのをご覧になったかもしれませんが、彼は、付け加えなかったが生き残った、と言っていました。今年、私たちはこの全てを取り戻さなければなりませんでしたから、私はこのフリープログラムから喜びを感じました。

- (今度は)笑顔でしたか?

- ええ、ええ!歩いて行ってこう言いました。これが私が望んでいたことだと。彼は本当に何のミスもしませんでした。彼はうまく演技を始め、実際一つのミスもなく、美しく滑りました。ミスどころか、修正箇所さえありませんでした。これは今は修正箇所です。私は離れ、少し緩める必要があることがわかりました。

平昌では問題がありました。彼らはそれぞれのプログラムを演じる前に、私たちがトレーニングしていなかった2つの要素を加えることを決めたのです。彼は彼らが決めたと言っていました。私は彼と彼の身近な人たちやご両親のことを言っています。彼がこれを言った時、彼がショートプログラムを台無しにするのは明らかでした。まあフリーは勝ちましたが…。以前、私たちは会議みたいなものや他の何かを行うことができましたが、アメリカではできません。今ではあなたたちのところでもですが。今ではあなたたちのところでさえ、おそらくこういう場合にこれら全てを行うのはそんなに簡単ではないでしょう。私はロシアでの話をしています。以前はそれが可能でした。

そして、彼はやって来て、ルッツとフリップを跳ぶことにしました。それから4年経ち、彼は今年初めてそれを実現できるようになりました。彼はあの時できると判断しました。そう、彼はできた。彼らはリスクを取り、何もできず、月並みな順位でした。彼が私にこれをショートプログラムでするつもりだと言った時、何もうまくいかないことは簡単にわかりました。

- しかし、あなたは指導者として、これはリスクであり、オリンピックは実験のための場所ではないと説明し、考えを変えさせることはできなかったのですか?

- 納得させることはできませんでした。説明なら私は説明しましたが、納得させることはできませんでした。

- 耳を傾けてくれなかったのですか?

- はい。あれは大きな損失でした。メダルを獲ることが可能だったのですから。しかし大きなプラスでもあります。なぜなら今はもっと良く耳を傾けてくれますから。(笑)

- まもなくオリンピックシーズンが始まりますが。

- 彼は私のアドバイス全てにより良く耳を傾けてくれます。彼はやって来て、こう言います。"どう思いますか?" しかし、当時は彼はマキシマリストの少年でした。

- 彼は当時何歳でしたっけ、17?

- そう、まだまだ子供でした。そして、あの時は彼の他に…。まあ、彼にはお姉さんもお兄さんも母親も父親もいます。彼らが決めたんだと思います。とにかく、彼らには彼らのメンタリティーがあるということを忘れてはいけません。彼らはアメリカ人です。私たちのメンタリティーとは違います。

- いつだったか、キス&クライで彼がおそらくロシア語の単語であなたに答えているように思えたのですが?

- まあ、彼は少し単語を話しますよ。"ダー(はい)"とか、"ニェット(いいえ)"とか"、ポーニャル(わかった)"とか。語彙は少ないですが、例えばもし私が暴言を吐いたら彼は理解しますよ。(笑)

 

"努力しない人には大声で怒鳴りつけることができる"

 

- (暴言を吐くことが)できるのですか?

- ええ?そりゃあできますよ。だからマイクは持ち歩いていません。プーッ、プーッ(笑)。(「プーッ」はマイクを切った音かな?)

- 最近、タマラ・ニコラエヴナ・モスクヴィナと話したのですが、その時もリンクでの生徒たちとの振る舞いについての話になりました。彼女はどのリンクの中でも外でも、生涯一度も怒鳴り散らしたことはないと言っていました。"大声を出すこともしません。叫ばずにコントロールするために、店に行って、サッカーで審判が持っているような笛を買いました。笛を鳴らして、それで終わり。"と言っていました。

- まあ、第一に、良い選手たちには私も叫びませんよ。彼らは努力していますから。怠け者には叫びます。良い選手たちには叫びません。彼らには叫べません。彼らはとても頑張っていますから。まあ、転んだ時は何かしら言うものですが。

- 女の子にもですか?

- 女の子にも叫びますよ。叫ばなければ意味がありません。もし怠け者だったら違いはないでしょう?そう、私は時々大声で叫ぶことがあります。しかし、努力している人たちには叫びませんよ。

- ネイサンは4回転アクセルを試しているのですか?

- 試していますよ。私たちは4回転アクセルを試しましたし、4回転ループを試しています。それをやっています。アクセルは悪くありません。跳ぶことはできますが、跳ぶ価値はありません。つまり、トリプルアクセルとクワドアクセルの間の点差は最小限です。もし点数が上がれば、みんな跳び始めるだろうと思います。多くの選手が跳び始めるでしょう。点数が与えられていません。いいですか、インドのどこかで商品を買ってロシアに運んで来たくはないでしょう。遠くて輸送費がかかりますから。

だからほら、あれだけのタイトルを持っているユヅに私は敬服しますよ。"最初に跳びたい"と彼は言っているんですから。

- 練習で跳んでいるらしいですよ。

- 知りません。見せてください(笑)。練習でなら私も…。私はただこういうことについて言っているんです。もし彼が試合で跳びたいのなら、どうぞ跳んでください。しかし、ジャンプ習得の危険性は、できるかできないか、でさえないことがよくあります。ケガをする危険性が1つ、そして習得済みのジャンプをダメにする危険性があります。回転数を増やすことで、習得済みのジャンプをダメにするかもしれません。

- そうですね、4回転アクセルのトレーニングを始めると失敗しますね。

- 彼はショートプログラムでアクセルを失敗しました。3回転を!

- これまでは問題なく跳んでいたジャンプですね。

- それです!おわかりですか?そしてケガのリスクがある。4回転アクセルを跳んでも4分の1回転足りないところで着氷したらそれで終わりですよ。さようならー!

 

(略)

ここらへんで真央ちゃんの話

figureskaterus.hatenablog.com

(略)

ここらへんでロシア選手との仕事について

figureskaterus.hatenablog.com

(略)

ここらへんでプーさんの話

figureskaterus.hatenablog.com

(略)