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トゥルソワの5本の4回転、これは壮大だ!しかしそれでもサーシャが今シーズンの優勝候補になるわけではない

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ナジェージュダ・シュリガ
2021年9月13日


トゥルソワの5本の4回転、これは壮大だ!しかしそれでもサーシャが今シーズンの優勝候補になるわけではない

フィギュアの≪軍拡競争≫:テストスケートでロシアンロケットのライバル選手たちの実力がわかった。

 

フィギュアスケートロシア代表のオープンテストスケートが終わりました。北京オリンピック出場権をかけた戦いは始まったばかりです。そしてそれはとても熱くなるでしょう。サーシャ・トゥルソワのフリープログラムにみんなが大喜びしています。彼女の5本の4回転ジャンプは驚異的です!しかしロシアンロケットにはとても強力なライバルたちがいます。北京オリンピックの女子シングルロシア代表の枠は3つしかありません。≪KP Sport≫は、テストスケートでスケーターたちが見せた内容についてお伝えします。

 

トゥルソワ – 彼女は最高!しかし彼女は試合で5本のクワドを跳ぶことができるだろうか?

アレクサンドラ・トゥルソワは、炎のような髪の毛、新しいイメージ(フリーダとクルエラ)、そしてフリープログラムの記録的な本数の4回転で全てを魅了しました。彼女はなんと全部で5本の4回転を跳びました。これは女子における完全な記録です。男子でさえ5本の4回転を跳んだ選手はわずかです。日本のレジェンド羽生結弦が2019年のグランプリファイナルで跳び、アメリカのネイサン・チェンは2018年のオリンピックで6本跳びました。そして、もう一人の日本人スケーター宇野昌磨は2017年に行われた(ちょうどここ数日イタリアで開催されていた)国際大会のロンバルディア杯で5本の4回転ジャンプを見せました。

サーシャは長い間自分の夢に向かって努力し、とうとう叶えました。あとはこのアドバンテージをシーズン中維持し、公式大会や今年の12月に行われる最も大事なロシア選手権で切り札を出すだけです。オリンピックは目前に迫っています。テストスケートはとても重要で大切ですが、そうは言っても単なる練習です。メダルとタイトルがかかった試合ではすべてが全く異なります。そしてシーズン中いつも5本の4回転を跳ぶためにはクレイジーなコンディションが不可欠です。

 

トゥトベリーゼはワリエワとコストルナヤに不満があるようだ

カミーラ・ワリエワには既に長い間オリンピックの出場権が預けられています。彼女は神々しい振り付けと音楽センス、最高難度ジャンプの素晴らしい構成を持つ唯一無二のスケーターです。フリープログラムでカミーラはトリプルアクセルと4回転トウループ - 3回転トウループのコンビネーションを跳びましたが、4回転サルコウともう一本の4回転トウループで転倒しました。

そう、今はまだシーズンが始まってさえおらず、その前哨戦に過ぎません。しかし、私たちはカミーラがシニアに参戦するのをとても待ち望んでいたので、彼女がミスするたびにとてもがっかりしてしまうのです。

アリョーナ・コストルナヤはトリプルアクセルを取り戻し、実を言えば、練習だけではなくフリーでも披露しました。彼女は今≪挿弾子≫の中にいます。しかし、エテリ・トゥトベリーゼは彼女のところに戻ったアリョーナにあまり満足していないようです。チャンネル1はエテリ・ゲオルギエヴナがコストルナヤに言った言葉を放送しました:

- こういうアクセルが跳べるなら、アリョーン、2本目のアクセルを入れないと。計画してさえいなかったの。

しかし、おそらくコストルナヤが進歩するためにはこの厳しさが必要だったのではないでしょうか?

 

リーザ

エリザベータ・トゥクタミシェワは少し前に今シーズンの新しい衣装を見せていました。しかし、きらきらした衣装はファンの批判がありワードローブに戻すことになってしまいました。写真:Instagram fskatingspb(前のはスカートが短すぎるという意見があったみたいです)

 

トゥクタミシェワは高級ワインのような選手だ。しかし、北京に出場するための渋味は足りているのか?

エリザベータ・トゥクタミシェワはトリプルアクセルを安定して跳べます。ショートプログラムで彼女は素敵でしたが、フリーではまだ集中できていませんでした。しかしリーザは既にもうこんな演技を私たちに見せないと約束しています。

正直に言えば、今シーズン、トゥクタミシェワはかつてないほど好調です。彼女は年々良くなるだけの高級ワインのようです。リーザはロシア選手権、世界選手権、ヨーロッパ選手権のタイトルを持ち、グランプリファイナルの優勝者ですが、オリンピックには一度も出場できていません。今年は星の巡り合わせが良く、彼女は24歳ですが、それでもチャンスを逃がさないかもしれません。それに、リーザは世界中でとても愛されています。

彼女は、ロシアで高難度ジャンプを跳ぶのは子供、ティーンエイジャーだけだという海外の意見に反論できる唯一の選手です。アメリカではティーンエイジャーは18歳まで、場合によっては20歳までと考えられています。しかし、リーザは23歳で4回転トウループを覚えました。

世界チャンピオンのアンナ・シェルバコワはテストスケートで4回転ジャンプを跳びませんでした。夏に彼女はうっかり足の指を骨折する怪我をしました。そのため、リンクに戻るのが遅れました。しかし、彼女は諦めるつもりはないようです。≪いつ4回転ジャンプを見ることができますか?≫という質問に、≪試合で≫と、シンプルに答えています。

 

≪ダークホース≫:フロミフは優勝候補者たちに成り代わる能力が十分にある

エテリ・トゥトベリーゼの15歳の生徒、マイア・フロミフはちょうど輝き始めています。彼女はフリーで4回転トウループ - 3回転トウループのコンビネーションを見事に跳んだだけではなく、4回転サルコウにも挑戦しました。身長170センチのマイアは、4回転ジャンプを持つ世界で一番背の高い女子選手になりました。それどころか、彼女は自分のスケートスタイルを見つけたため、観客たちは彼女のプログラムを最初から最後まで味わうことができます。

17歳のクセニア・シニツィナはジュニアグランプリシリーズのメダリストです。彼女はしばらくの間姿を消していましたが、今は4回転トウループに挑戦してトップグループに戻りました。そして、観客たちは彼女をとても暖かく迎えました。

ソフィア・サモドゥロワ、エリザベータ・ヌグマノワ、ダリア・ウサチョワもテストスケートに出場しました。彼女たちは手をこまねいているわけでは全くなく、全力でオリンピック出場を目指しています。

 

予測は不可能:リプニツカヤとメドベージェワは優勝候補と考えられていたが、彼女らのライバルたちが金メダルを獲得した

ロシア代表の武器庫には、セルゲイ・ダヴィドフの下でトレーニングしている16歳のアンナ・フロロワ、アレクセイ・ミーシンのグループの19歳のアナスタシア・グリャコワのようなスケーターたちがいますから。彼女たちも負けていません。アンナの今シーズンのプログラムはとてもスタイリッシュで、彼女はミスなく滑っています。確かに、4回転ジャンプはありませんが。

しかし、アメリカの大スター、アリサ・リュウは、トリプルアクセルも4回転ジャンプも今のところ披露していません。彼女はこの週末ロンバルディア杯で優勝しましたが、正直に言うと、ロシア女子と戦うには彼女はまだ力不足です。

女子の結果をまとめると、少なくとも10人の選手がオリンピックの3つの出場権を狙うことになると言えます。そして、カードがどのように配置されるのか、実際のところ誰も知りません。最近で言うと、私たちはエフゲニア・メドベージェワとアリーナ・ザギトワのストーリーをよく覚えていますし、その少し前には、ユリア・リプニツカヤとアデリナ・ソトニコワ、さらに前にも他の選手たちのストーリーがありました。ルールによれば、ロシア選手権のトップ3が出場することになりますが、3枠目はコーチ会議で選ばれた選手になるかもしれません。

 

なぜ男子はあまり注目されないのか?コリャダには注目する価値がある!

それは、アレクセイ・ヤグディンとエフゲニー・プルシェンコの時代以来、ロシアには華麗で安定したスケーターがいなかったからです。華麗でも安定していなかったり、安定していてもパッとしなかったり。ネイサン・チェンや羽生結弦とは違います。ソチオリンピックの時、ロシア男子には出場枠が1つしかなかったことを覚えていらっしゃるでしょう。そして当時この切符をかけてどんな≪戦争≫があったのかを。

そして、近年では久しぶりにロシアから3人のスケーターがオリンピックに出場することができます。ミハイル・コリャダとエフゲニー・セメネンコが昨シーズンの世界選手権に出場してこの権利を獲得しました。後は、オーベルストドルフ(ドイツ)で行われるオリンピック予選大会でこの3つの出場権を確定させるだけです。コリャダとセメネンコは出場できません。ドミトリー・アリエフが派遣される予定でしたが、先日明らかになったように、彼はテストスケートの後、病院で≪メンテナンス≫を予定していて、試合に出場できません。では、誰がこの3枠を守りに行くのでしょうか?近々名前が発表されるでしょう。(コンドラチュク君が行くようですね。がんばれ!)

そして、一つお願いがあります:ロシア男子に注目してください。ミハイル・コリャダのスケートは鳥肌ものです。彼は自分のさまざまなイメージを生き生きと見せてくれます。そして、今回チェリャビンスクで起こったような安定しない演技だったとしても、彼のストーリーを見るのは楽しいでしょう。

そして、エフゲニー・セメネンコは、最も安定性があり華麗なスケーターの称号を狙っているのではないかと思います。アレクセイ・ヤグディンは彼を≪フィギュアスケートの猫≫と名付けました。なぜなら、彼はジャンプでどんなに思わぬ方向に跳んでしまっても、どんなに離氷時や着氷時に体が低く傾こうとも、いつも≪4本足≫で着氷しているからです。これはとても貴重な能力です。面倒がらずにYouTubeを開いて、アレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンのグループの彼らのプログラムをご覧になってみてください。そしてご意見をコメントしてください。

 

次は何?アメリカでサーシャ・トゥルソワを見よう

こんなわけで、オリンピックの出場権をかけた選考レースが始まりました。次のステップはそれぞれ違います。グランプリシリーズの前に全てのスケーターが小さな大会に出ようとしています。例えば、アレクセイ・ミーシンのグループは、1週間後に開催されるシズラニのロシアカップ第1戦に向かいます。その少し後に、リーザ・トゥクタミシェワをフィンランディア杯で見ることができます。そして、アレクサンドラ・トゥルソワは、9月17~18日にボストン近郊で行われる試合に出場するため、エテリ・トゥトベリーゼと一緒にアメリカに行くはずです。ちなみに、この大会にはアイスダンスのダイアナ・デービス(エテリ・ゲオルギエヴナの娘)とグレブ・スモルキンも参加するはずです。

それでは、今度はロシアと海外のジャッジに評価されるロシアのスケーターたちに注目しましょう。